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Channel: わ! かった陶芸 (明窓窯)
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素朴な疑問 128 長石と灰で釉を作る2

2) 福島長石に天然灰を添加した釉。   天然の灰には、長石を熔かすカルシウム、マグネシウム等のアルカリ成分の他、鉄分やマンガン   などの金属類、燐酸(りんさん)などの無機成分が含まれています。   当然、樹木の種類によって差があります。その差が、色調として現れたり、乳濁、マット、結晶   作用を引き起こし、釉肌に影響を与える事に成ります。  ① 灰をご自分で作るか、市販品を使うか?   )...

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素朴な疑問 129 長石と灰で釉を作る3

2) 福島長石に天然灰を添加した釉。    天然の灰は、当初は窯焚きの際に使用する赤松や雑木の薪の灰を利用した物が多いです。    即ち、廃物利用と言えます。但し、現在では窯の灰には純粋の松灰以外に、他の雑木の灰が    含まれる可能性が大きいですので、別の方法を取っていると思われます。    後で述べる藁や籾殻(もみがら)、糠(ぬか)も脱穀や精米時に発生する廃棄物とも言われる...

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素朴な疑問 130 土や釉の再利用方法1

陶芸をしていると、材料である土や、不要になった釉などを安全に処分する必要が生じます。 その際、土(素焼き前の土)や釉をどの様に処置したら良いかを迷う事があります。 出来るだけ再利用するのが理想ですが、どの様に処理したら良いかを考えたいと思います。 土(泥水)や釉を、直接下水に流してはいけません。土は下水を詰まらせる事があり、釉には有害...

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素朴な疑問 131 土や釉の再利用方法2

1) 土(粘土)や泥水の処置。 前回の続きです。  ② 失敗し壊した素焼き前の土の処理。   土は素焼きや素焼きせずに本焼で焼成する以前であれば、元の土の状態に戻し、再生する事が   できます。それには、それなりの方法があります。   ) 作品を壊す段階で、どの程度乾燥しているかによって、土の処理の仕方が変わります。...

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素朴な疑問 132 土や釉の再利用方法3

1) 土(粘土)や泥水の処置。 前回の続きです。  ③ 下水に流れた泥水の処置。    陶芸用の小道具類や手指の泥を、洗面器の中で大まかに落としたとしても、綺麗な水で洗うと    若干ですが、泥水となって下水に流れ込みます。但し下水本管に流れ込む手前で、簡易の沈殿    槽を設ける事で、上澄み液のみを本管に流す事が出来ます。   )...

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素朴な疑問 133 土や釉の再利用方法4

2) 不用になった釉と釉の材料の処置。  ① 不用になった釉は、下水や川、更には地面を掘って埋める事は出来ません。   釉の中には、人体や環境に悪い影響を与える物質が含まれているからです。   具体的には、酸化銅、酸化鉛、酸化クロム、酸化チタン、コバルト、ウラン(ウラニウム)、   タングステン等の着色剤の金属類です。  ②...

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素朴な疑問 134 使い易い食器とは? 1

陶芸を楽しんでいる方々にとって、一番多く作られる作品は、食器類だと思われます。 食器には用途に応じて色々な種類があります。更に大きさも「ぐい呑み」程度の小物から、直径が 50cm以上の大皿までありますので、作品作りには打って付です。又、工夫を凝らせば変わった食器を 作る事ができます。作る以上使って貰える事が一番大切です。その為には、使い易い食器でなければ...

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素朴な疑問 135 使い易い食器とは? 2

2) 器の最適な大きさとは?   食器は太古の昔より使われていた物ですので、長い年月の間に使い易い大きさが自然に決る   傾向にあります。民族により食材は異なり、料理も異なるのは当然ですが、人が使う以上   その大きさも限られた範囲内に収まるのが普通です。  ①  筒型の食器(容器)の場合。   掌(てのひら)全体で持つ食器類に、湯飲みやコップ類があります。男女の差や子供などで、...

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素朴な疑問 136 使い易い食器とは? 3

2) 器の最適な大きさとは?(前回の続きです。)  ③ 皿と鉢。   ) 一般家庭で一番登場回数の多い皿は、15cm前後のいわゆる五寸皿と呼ばれる平たい    丸皿等です。お取り皿や銘々皿とも呼ばれる物で、数種類の五寸皿があれば、色々な料理の    時にも重宝に使えます。   ) 煮魚や焼き魚を盛る長方形の角皿も、割合出番が多い皿です。真平では汁や醤油などが...

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素朴な疑問 137 使い易い食器とは? 4

3) 器の重さ(重量)の問題。(前回の続きです。)   ③ 器を軽く作る方法。    器を軽くするには、制作時に軽くするか、削り作業で軽くする方法があります。又、土によって    重い土と軽い土がありますので、軽い土を使うのも一つの手ですが、軽い土は密度が低く、    隙間の多い土(ざっくりした土)とも言えます。その為、良く焼き締まらず、機械的強度が...

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素朴な疑問 138 使い易い食器とは? 5

4) 使い易い食器の条件 形(かたち)   洋食器の形は、割合変化が少ない様に見受けられます。大小はありますが、一つの食器   (主に白色のプレート類)で、色々場合に対応している様です。   一方和食器は多くの形が存在します。和食は、器を楽しみながら料理も楽しむものと言われて   います。やや大振りの食器に、控えめの料理を盛り付けると、見栄えが良くなり、ご馳走も...

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素朴な疑問 139 使い易い食器とは? 6

5) 料理の映える色の食器は出番があります。    洋食器の場合は、白いプレート類が多いです。白い食器は、料理の見栄えを良くする働きが    ありますが、常日頃使い続けるには、なんとなく味気ない感じもします。    和食器の場合は、季節に合わせて食器の色を変えたり、形を変えるなどして季節感を出す事も    可能です。 陶器の世界では、形や大きさなどより、色合を重視する傾向があります。...

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素朴な疑問 140 使い易い食器とは? 7

6) 使い難い食器。その他の要因。壊れ難い事(丈夫な事)、汚れ難い事などです。   近年は食洗機も普及し、一般家庭でも使われる様になりました。その為、機械に掛けられる食器   である事も、使い易い食器の大切な要因に成ってきました。  ① 陶磁器は割れ物、壊れ物で、消耗品ともなっています。又、陶器は磁器に比べ機械的に弱く、...

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素朴な疑問 141 作品の梱包時の注意点とは1?

本焼きの終わった作品を遠くまで移動させる事は、様々な場面で起きます。 例えば、焼いて貰った作品を、自分で家に持ち帰る場合や、宅急便で遠くまで送る場合、更には 公募展などに応募し、作品を送る場合や送り返す場合等です。 公募展などの場合は、美術品として専門の業者に依頼する事も多いですが、それ以外は自分で荷作り を行う事になります。いずれも、破損しない様に処置する必要があります。 1)...

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素朴な疑問 142 作品の梱包時の注意点とは2?

3) ダンボール箱に梱包する際の注意。   ダンボールには、市販の化粧箱や普通のダンボール箱を使う場合、スーパー等に置いてある適当   な大きさの箱を利用する場合があります。   ① 市販のダンボール箱は、ネットショップや梱包材料店、各種資材館、DIY、更には100円    ショップ等でも手に入れる事ができます。又、梱包する為には、ガムテープや各種の緩衝材等    が必要です。   )...

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素朴な疑問 143 手や指の使い方とは1

陶芸では手や指を使って、作品を作り上げます。陶芸に限らず工芸や美術品はほとんどが手作業と 言えます。電動轆轤を使ったとしても、手の作業が入らなければ作品には成りません。但し鋳込み 成形や機械轆轤などを使う事によって、手作業は大幅に少なくなります。 手は最良の道具とも言われています。特に研ぎ澄まされた手の触覚は、どんな精密な機械でも追い...

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素朴な疑問 144 手や指の使い方とは2

1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)  ① 手や指のどの部分を使うか。   ) 掌(手のひら)全体を使う場合。   ) 拳(こぶし)を使う場合。   ) 掌の親指の付け根付近を使う場合。     手の中でもこの部分がある広さを持ちながら、一番力が入る処です。土に強く力を与える     事ができます。親指を人差し指に付けると、開いて使うよりも、より強い力が出せます。...

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素朴な疑問 145 手や指の使い方とは3

1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)  ① 手や指のどの部分を使うか。  ② どの指をどの様に使うか。    陶芸に於いては、指の使い方は、当然人によって違いがあります。各自使い易い指で使い易い    方法で作業するのが本筋ですので、今まで述べて来た事や、以下に述べる事はあくまでも    参考程度としてお読み下さい。   ) 指の腹を使う場合。...

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素朴な疑問 146 手や指の使い方とは4

1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)  ① 手や指のどの部分を使うか。  ② どの指をどの様に使うか。  ③ 指を使う時の注意。    基本的に、片手の指を使う時でも、単独で使う事は少ない様です。必ずその指を何らかの    方法で サポートする必要があります。単独では「ブレ」て位置が固定出来ないからです。...

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素朴な疑問 147 手や指の使い方とは5

1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)  ① 手や指のどの部分を使うか。  ② どの指をどの様に使うか。  ③ 指を使う時の注意。   ) 使う手の力の入れ方。(力の強弱)   a) 肉の厚い処では力を入れ、肉が薄い部分では力を抜く(弱い力)のが基本です。    但し作品を制作中では、刻々と厚みが変化します。特に轆轤で制作する時はこの現象が...

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