2) 器の最適な大きさとは?(前回の続きです。)
③ 皿と鉢。
) 一般家庭で一番登場回数の多い皿は、15cm前後のいわゆる五寸皿と呼ばれる平たい
丸皿等です。お取り皿や銘々皿とも呼ばれる物で、数種類の五寸皿があれば、色々な料理の
時にも重宝に使えます。
) 煮魚や焼き魚を盛る長方形の角皿も、割合出番が多い皿です。真平では汁や醤油などが
流れてしまいますので、四辺がやや盛り上がった方が便利です。
a) 秋刀魚(さんま)皿の様に、25~30cm以上と細長い角皿は、例外的な存在で、
一般には長さが20cm、横幅が15cm前後の皿が使い易いです。銘々に魚(切り身)
が付きますので、人数分の皿があれば理想的です。
b) 平たい皿に足(脚)を付けたい処ですが、これが意外と難しく、本焼きで変形し易いです
ので、足無しにした方が安全です。形に付いては後でのべます。
) 数枚の大皿も役にたちます。家族の多い家庭では、大皿に料理や惣菜を盛り、銘々の皿に
取り分けます。尚、大皿の定義はありませんが、径や一辺が25cm前後からそれ以上の
皿と思って良いでしょう。 円形だけでなく、楕円や角皿などの変化のある大皿も、食卓上の
場所を取らずに、見栄え良く配置する事もできます。
) 大鉢とは、深さのある直径が23cm前後以上の器で、深さによって浅鉢、深鉢などと
呼ばれる事が多いです。煮物や汁物を入れ食器として活躍しますが、汁が無い料理などにも
使われます。直径や深さの異なる鉢は、入れ子の状態で次々に重ねる事が出来ますので、
さほど収納間所を占拠する事もありません。
3) 器の重さ(重量)の問題。
食器は軽い方が取り扱いがし易いです。食器は食事前、食事中、食後にも移動を伴うのが普通
です。即ち、食事の準備から食器類はテーブルに並べられます。又大皿や大鉢などは、キッチン
(台所)に運ばれ、料理を盛った後、テーブルに移動します。この段階でもかなりの重量に
成ります。食事中でも、小皿中皿、小鉢中鉢などの食器類は移動する事もあります。食事後には
洗い場への移動が必要です。この様に常に持ち運ぶ事が多い食器は、軽い方が断然有利です。
① 同じ大きさでも軽く感じる物と、重たく感じる物があります。
) 基本的には、肉厚に関係します。当然肉厚が薄い方が軽くなります。
但し、磁器と異なり、陶器の場合は肉が薄くなると、機械的強度が低くなりますので、
磁器程薄くする事は出来ません。
) 陶器では、口縁の肉厚が薄い場合、作品が貧弱に見えてしまいます。
肉厚であるか、肉薄かを見た目で判断するのは、食器の口縁を見て決めます。
それ故、口縁のみを肉厚にすれば、作品の貧弱差は無くなり、且つ重みも軽くする事が
できます。
) 同じ重さでも、形によっても軽さの感じが異なります。
a) 作品の大きさによって違いが感じられます。小さい物は重く、大きい物は軽く感じられる
ものです。
b) 持ち易い食器は軽く感じ、持ち難い食器は重たく感じます。
持つ場所が特定できる様に作れば、更に軽く感じられます。
c) 食器の重心部分をバランス良く持てば、軽く感じられます。即ち、左右対形の食器は
軽く感じられます。料理を盛った場合、重心は変化しますが、料理を均等に盛り付け
れば重心が左右にずれる事はありません。
d) 持ち手(把手、取っ手)のある食器類は、持ち手が食器の上部に設けられた方が、
持った際、軽く感じられます。又、持ち手の部分が、食器本体より外側に離れる程、
重く感じられる物です。コーヒーカップの様な器では、何本の指で持つかによって、
重みに違いが出ます。一本指が一番重く感じます。その為、持ち手の上部に親指が掛かる
部品を取り付けると、器も安定し軽く感じる様になります。
) 同じ重さであっても、重たい色、軽く感じる色もあります。
一般に黒っぽい色は、重たく感じる物です。逆に白っぽい色、又は淡い色は軽く感じられる
と言われています。但し、黒色は重厚感があり、料理を美味しそうに引き立てる効果が
あ人気の色です。
② あえて食器を重くする事もあります。
特に、「ぐい呑」は重量感のある物が喜ばています。又、料亭など料理を美味しそうに見せる
為、料理を引き立てる為、あえて肉厚の食器(皿類が多い)が用いられています。
以下次回に続きます。
③ 皿と鉢。
) 一般家庭で一番登場回数の多い皿は、15cm前後のいわゆる五寸皿と呼ばれる平たい
丸皿等です。お取り皿や銘々皿とも呼ばれる物で、数種類の五寸皿があれば、色々な料理の
時にも重宝に使えます。
) 煮魚や焼き魚を盛る長方形の角皿も、割合出番が多い皿です。真平では汁や醤油などが
流れてしまいますので、四辺がやや盛り上がった方が便利です。
a) 秋刀魚(さんま)皿の様に、25~30cm以上と細長い角皿は、例外的な存在で、
一般には長さが20cm、横幅が15cm前後の皿が使い易いです。銘々に魚(切り身)
が付きますので、人数分の皿があれば理想的です。
b) 平たい皿に足(脚)を付けたい処ですが、これが意外と難しく、本焼きで変形し易いです
ので、足無しにした方が安全です。形に付いては後でのべます。
) 数枚の大皿も役にたちます。家族の多い家庭では、大皿に料理や惣菜を盛り、銘々の皿に
取り分けます。尚、大皿の定義はありませんが、径や一辺が25cm前後からそれ以上の
皿と思って良いでしょう。 円形だけでなく、楕円や角皿などの変化のある大皿も、食卓上の
場所を取らずに、見栄え良く配置する事もできます。
) 大鉢とは、深さのある直径が23cm前後以上の器で、深さによって浅鉢、深鉢などと
呼ばれる事が多いです。煮物や汁物を入れ食器として活躍しますが、汁が無い料理などにも
使われます。直径や深さの異なる鉢は、入れ子の状態で次々に重ねる事が出来ますので、
さほど収納間所を占拠する事もありません。
3) 器の重さ(重量)の問題。
食器は軽い方が取り扱いがし易いです。食器は食事前、食事中、食後にも移動を伴うのが普通
です。即ち、食事の準備から食器類はテーブルに並べられます。又大皿や大鉢などは、キッチン
(台所)に運ばれ、料理を盛った後、テーブルに移動します。この段階でもかなりの重量に
成ります。食事中でも、小皿中皿、小鉢中鉢などの食器類は移動する事もあります。食事後には
洗い場への移動が必要です。この様に常に持ち運ぶ事が多い食器は、軽い方が断然有利です。
① 同じ大きさでも軽く感じる物と、重たく感じる物があります。
) 基本的には、肉厚に関係します。当然肉厚が薄い方が軽くなります。
但し、磁器と異なり、陶器の場合は肉が薄くなると、機械的強度が低くなりますので、
磁器程薄くする事は出来ません。
) 陶器では、口縁の肉厚が薄い場合、作品が貧弱に見えてしまいます。
肉厚であるか、肉薄かを見た目で判断するのは、食器の口縁を見て決めます。
それ故、口縁のみを肉厚にすれば、作品の貧弱差は無くなり、且つ重みも軽くする事が
できます。
) 同じ重さでも、形によっても軽さの感じが異なります。
a) 作品の大きさによって違いが感じられます。小さい物は重く、大きい物は軽く感じられる
ものです。
b) 持ち易い食器は軽く感じ、持ち難い食器は重たく感じます。
持つ場所が特定できる様に作れば、更に軽く感じられます。
c) 食器の重心部分をバランス良く持てば、軽く感じられます。即ち、左右対形の食器は
軽く感じられます。料理を盛った場合、重心は変化しますが、料理を均等に盛り付け
れば重心が左右にずれる事はありません。
d) 持ち手(把手、取っ手)のある食器類は、持ち手が食器の上部に設けられた方が、
持った際、軽く感じられます。又、持ち手の部分が、食器本体より外側に離れる程、
重く感じられる物です。コーヒーカップの様な器では、何本の指で持つかによって、
重みに違いが出ます。一本指が一番重く感じます。その為、持ち手の上部に親指が掛かる
部品を取り付けると、器も安定し軽く感じる様になります。
) 同じ重さであっても、重たい色、軽く感じる色もあります。
一般に黒っぽい色は、重たく感じる物です。逆に白っぽい色、又は淡い色は軽く感じられる
と言われています。但し、黒色は重厚感があり、料理を美味しそうに引き立てる効果が
あ人気の色です。
② あえて食器を重くする事もあります。
特に、「ぐい呑」は重量感のある物が喜ばています。又、料亭など料理を美味しそうに見せる
為、料理を引き立てる為、あえて肉厚の食器(皿類が多い)が用いられています。
以下次回に続きます。