1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)
① 手や指のどの部分を使うか。
② どの指をどの様に使うか。
③ 指を使う時の注意。
基本的に、片手の指を使う時でも、単独で使う事は少ない様です。必ずその指を何らかの
方法で サポートする必要があります。単独では「ブレ」て位置が固定出来ないからです。
特に、轆轤作業は綺麗な形(対称形)にするには、指が所定の位置に有る事が重要です。
更に状況に応じて、力に強弱をつける必要があります。
) 使う指を必要な位置に置くには、手が「ブレ」無い様にする為に、使う手の腕の肘を
太ももや脇腹にくっつけて固定します。即ち、両腕と体で三角形にします。
手捻りの場合は、さほど注意する必要はありませんが、轆轤作業では、三角形と言う一番
安定した形にする事で、外部からの力に強さを発揮します。これを省くと、手の位置が
固定されません。更に、他の手や指を使って、堅固に固定する場合が多いです。
その方法には下記の様なやり方があります。
a) 他の手全体で、使う手(指)の手首を掴む(押さえる)。
単に押さえる(支える)だけでも、効果があります。
b) 他の手(掌)で、使う手の甲を押さえる。
但し、強く押さえる必要はありません。三角形を作るのが目的です。
c) 他の手や指で、使う指の付け根を押さえる。
d) 親指単体を使う場合には、親指が短く太い為に、必ずしも三角形にする必要はありません。
当然、掴む(押さえる)位置が使う指の近辺であればある程、「ブレ」は小さくなります。
但し、指を柔軟に使う場合には、使う指から遠い場所を掴むことになります。
) 左右の手が協力して作業する場合。
協力する為には、両者を連結して使います。即ち、親指同士を組み合わせ、両手がバラバラの
動きをしない様にします。親指同士の組み方は色々あります。単に親指のみを「X」形に組み
合わせる方法と、更に、親指と人差し指の付け根とも組む方法があります。後者の方が位置が
しっかり出ますが、指が自由に動かす範囲は狭くなります。
a) 一方が主役で片方が従の場合。
手捻りの場合、無意識の内に作業する事が多いです。即ち利き手(主に右手が多い)が主役に
なる事が多いです。一方轆轤作業では、形造りに入ると径を広げるのは右手(内側の手)が
主役で、径を小さくするのは、左手(外側)の場合が多いです。主役の手で押されたら、
従の手は押されて逃げなければ成りません。「がんばって」いると形になりません。
尚、外側の手の肘はどんな時にも体から離さない様にします。背の高い作品ではどうしても
肘が浮き易いですが、肘を中心とした円弧運動にすれば、離れる事はありません。
b) 両方が主役の場合。
手捻りでも轆轤作業でも、両方の手を均等に使う場面も多いです。
例えば、轆轤の土殺しの延べ上げでは、両方の手を均等に使います。即ち両手の腕の肘は
太もも又は脇腹に固定する必要があります。土を薄く延ばす際にも均等に使います。
又手捻りの紐造りでも、左右対等の働き出なければ、綺麗な紐は出来ません。
) 使う手の力の入れ方(強弱)。
肉の厚い処では力を入れ、肉が薄い部分では力を抜くのが基本です。又、土が硬い場合には
力を強く、軟らかい土の場合には、弱い力で済みます。それ故、制作途中では、轆轤に限らず
肉厚を確認したり、土の軟らかさ等も実感(確認)しながら制作する事に成ります。
以下次回に続きます。
① 手や指のどの部分を使うか。
② どの指をどの様に使うか。
③ 指を使う時の注意。
基本的に、片手の指を使う時でも、単独で使う事は少ない様です。必ずその指を何らかの
方法で サポートする必要があります。単独では「ブレ」て位置が固定出来ないからです。
特に、轆轤作業は綺麗な形(対称形)にするには、指が所定の位置に有る事が重要です。
更に状況に応じて、力に強弱をつける必要があります。
) 使う指を必要な位置に置くには、手が「ブレ」無い様にする為に、使う手の腕の肘を
太ももや脇腹にくっつけて固定します。即ち、両腕と体で三角形にします。
手捻りの場合は、さほど注意する必要はありませんが、轆轤作業では、三角形と言う一番
安定した形にする事で、外部からの力に強さを発揮します。これを省くと、手の位置が
固定されません。更に、他の手や指を使って、堅固に固定する場合が多いです。
その方法には下記の様なやり方があります。
a) 他の手全体で、使う手(指)の手首を掴む(押さえる)。
単に押さえる(支える)だけでも、効果があります。
b) 他の手(掌)で、使う手の甲を押さえる。
但し、強く押さえる必要はありません。三角形を作るのが目的です。
c) 他の手や指で、使う指の付け根を押さえる。
d) 親指単体を使う場合には、親指が短く太い為に、必ずしも三角形にする必要はありません。
当然、掴む(押さえる)位置が使う指の近辺であればある程、「ブレ」は小さくなります。
但し、指を柔軟に使う場合には、使う指から遠い場所を掴むことになります。
) 左右の手が協力して作業する場合。
協力する為には、両者を連結して使います。即ち、親指同士を組み合わせ、両手がバラバラの
動きをしない様にします。親指同士の組み方は色々あります。単に親指のみを「X」形に組み
合わせる方法と、更に、親指と人差し指の付け根とも組む方法があります。後者の方が位置が
しっかり出ますが、指が自由に動かす範囲は狭くなります。
a) 一方が主役で片方が従の場合。
手捻りの場合、無意識の内に作業する事が多いです。即ち利き手(主に右手が多い)が主役に
なる事が多いです。一方轆轤作業では、形造りに入ると径を広げるのは右手(内側の手)が
主役で、径を小さくするのは、左手(外側)の場合が多いです。主役の手で押されたら、
従の手は押されて逃げなければ成りません。「がんばって」いると形になりません。
尚、外側の手の肘はどんな時にも体から離さない様にします。背の高い作品ではどうしても
肘が浮き易いですが、肘を中心とした円弧運動にすれば、離れる事はありません。
b) 両方が主役の場合。
手捻りでも轆轤作業でも、両方の手を均等に使う場面も多いです。
例えば、轆轤の土殺しの延べ上げでは、両方の手を均等に使います。即ち両手の腕の肘は
太もも又は脇腹に固定する必要があります。土を薄く延ばす際にも均等に使います。
又手捻りの紐造りでも、左右対等の働き出なければ、綺麗な紐は出来ません。
) 使う手の力の入れ方(強弱)。
肉の厚い処では力を入れ、肉が薄い部分では力を抜くのが基本です。又、土が硬い場合には
力を強く、軟らかい土の場合には、弱い力で済みます。それ故、制作途中では、轆轤に限らず
肉厚を確認したり、土の軟らかさ等も実感(確認)しながら制作する事に成ります。
以下次回に続きます。