素朴な疑問 199 素地(粘土)に異物を入れる行為とは2?
2) 素地に入れる異物の種類。 ① 顔料を入れる。(色土を作る):(以上までが前回の話です。) ② 海砂を入れる。 ) 海砂には、塩分が含まれる為、山砂とは若干異なります。素地に大量の塩分を含ませると 悪い影響を与えます。それ故、なるべく塩抜きをして使います。 ) 釉としては、食塩を使った塩釉があります。焼成時に有毒な塩素を発生しますので、...
View Article素朴な疑問 200 素地(粘土)に異物を入れる行為とは3?
2) 素地に入れる異物の種類。 ① 顔料を入れる。(色土を作る) ② 海砂を入れる。 ③ 貝殻の微粉末を入れる。 ④ 骨灰を入れる。 ⑤ 火山灰や溶岩を入れる。:(以上までが前回の話です) ⑥ コーヒーの出からし(カス)を入れる。 ) HON様より、土鍋に付いての情報(コメント)を頂きましたので、紹介します。...
View Article素朴な疑問 201 陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?1
近年、筋トレ(筋肉トレーニング)や脳トレ等の言葉を、しばしば耳にしする事が多くなりました。 健康は自分の努力である程度維持できますし、健康寿命を出来るだけ延ばしたいと思う人も増えて きました。その為、ウオーキング(散歩)等を実践している方や、何らかの趣味を持つ事が薦められ ています。 昔より手や指(先)を使うと、脳を刺激し若さを保ち、脳の病気の予防になると言われています。...
View Article素朴な疑問 202 陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?2
2) 陶芸のどの行為が脳の刺激と成るのか? 陶芸での指や手の使い方は、多肢に渡ります。勿論、轆轤作業でも指や指先、手を動かす作業は 多いですが、なにより手捻りで作品を作る方が、手の動(働く)かす種類は多いと思われます。 ① 手や指を行為の種類。 ) 用具を使わず、手のみで行う行為。 a) 主に力が必要な行為。...
View Article素朴な疑問 203 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか1?
轆轤で作品を作る際、素地の違いや、作り手によってそのやり方(轆轤挽き方法)が異なるのが 普通です。それ故、これが正しいやり方で、これが間違ったやり方と言う事はありません。 ご自分が先生や師匠達から学んだ事を忠実に守るのも良し、まるっきし別の方法であっても、作品を 作る事が出来るのであれば、何ら問題には成りません。但し、各地にはその土地で採取された素地...
View Article素朴な疑問 204 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか2?
1) 土の性質によって、轆轤挽きの難易度が変わります。 ① 轆轤挽きし易い土と、し難い土がある。(ここまでが前回お話した部分です。) ② 轆轤挽きが容易な土が良い土とは限りません。 作り易い土であっても、陶芸に向く訳だはありません。陶芸は作る(成形)、乾燥、素焼き、 釉掛、本焼き又は楽焼の工程を経て作品が完成となります。...
View Article素朴な疑問 205 轆轤挽きは土の種類によって異なるのか3?
2) 扱い難い土もやり方次第で、作品にする事も出来ます。 ① 轆轤挽きの方法は、大きく分けて、数挽きと一本挽きの方法があります。 ) 数挽きは粘土の一塊から、多くの作品を上から順番に作り、切り取った後再度土殺しを 行い、作品を作り続ける方法で、一般的に行われているやり方です。轆轤挽きし易い土の場合が...
View Article質問、相談、問い合わせ箱を設けました。
現在、記事の中でのコメント欄で随時質問、相談を受け付けていますが、記事に関する質問や、 無関係な事柄の質問、個人の悩み等も受ける事も多くなりました。当ブログ内で、当方の電話番号を 記載している為、直接電話での質問や問い合わせ、相談が多く、当方も陶芸教室などの営業を続けて いますし、何より、古い過去の記事に対する質問や、個人的な悩みなどを相談されても、電話では...
View Article素朴な疑問 206 作品の重量(重さ)感とは1?
制作した作品には、作品に応じて適度の重さが重要に成ります。重た過ぎる作品や、軽過ぎる作品は 取り扱い難い物です。当然ですが、大きな作品は重く、小さな作品は軽くなります。 但し、同じ大きさでありながら、軽く感じる作品と重く感じる作品が有るのは事実です。 その違いは何処から来るのかを知る事も大切な事です。更に、素地(粘土)の違いも重さに関係...
View Article素朴な疑問 207 作品の重量(重さ)感とは2?
1) 手に持つ作品は軽くし、手に持たない作品は少々重量があっても良い。 ① 手に持つ作品も、一時的に持つ場合と、ある程度の長時間持つ場合があります。 ② 皿や丼(どんぶり)類は手に持つ場合があります。(以上が前回までの話です) ③ 酒気類は、重たい物を好む人と、軽い物を好む人に分かれます。 陶磁器で作る酒器類には、ビールジョッキ(コップ)や徳利、ぐい飲み(猪口)などがあります。...
View Article素朴な疑問 208 作品の重量(重さ)感とは3?
2) 同じ大きさの器でも重たいと感じる物と、軽いと感じるのはなぜか? ① 作品の肉厚の差によるもの。 当然ですが、同じ大きさであっても、肉厚の厚い物は重く、薄いものは軽くなります。 多くの場合作品を作る際に、腰から高台脇に掛けて贅肉(ぜいにく)が付き易いです。 轆轤挽きに限らず、紐作り等の手捻りの際にも、肉は薄く伸ばす事です。又、制作時には、...
View Article素朴な疑問 209 粘土の臭いと焼き物の臭い1?。
どんな物にも、臭いは有るものです。但し、犬の鼻では嗅ぎ分ける事が出来ても、人間の鼻で臭いを 感じなければ、臭いがない(無臭)という事になります。陶芸材料店では粘土には黴(かび)等が 発生した物も、堂々と売られていますが、焼き物の粘土としては、問題なく使用できます。 焼き物に関する臭いは、大きく分けて素地(粘土)の臭いと、焼き物を使用後に付く臭いがあります。 1) 粘土に付く臭い。...
View Article素朴な疑問 210 粘土の臭いと焼き物の臭い2?。
2) 食器などに付いた臭い。 陶器は磁器に比べ、水分を吸収し易いです。勿論、備前焼、常滑焼などの様に十分焼き締まった 陶器では、無釉であっても十分使用に耐える物もありますが、多くの陶器は施釉する事で水分を 吸収する作用を抑えています。しかし如何に施釉しても、完全に水分の吸収する事が出来る訳では ありません。その事が汚れの原因となり、更には有機物に雑菌が住み着き、臭いが付く事になり ます。...
View Article素朴な疑問 211 粘土が焼き締まるとは1?。
1) 陶芸で焼くとは、単に1200~1250℃の高温にすると言う事ではありません。 短時間に高温で焼成すれば、土が焼き締まる訳でもありません。 焼き締りは素地に与えられた熱量によって決まります。熱量=温度X時間で表せます。 即ち、与えられた温度と時間の積ですので、時間が長ければ比較的低温でも焼き締まる事に...
View Article素朴な疑問 212 粘土が焼き締まるとは2?。
2) 無釉の焼き物で、水を透さない物に器(せっき)があります。 水を透さない器は、古代エジプトでも使われ、古代ローマ時代には、下水管や風呂桶として 使われています。更に、下水管はフランスやイタリアの街にも張り巡らされていました。 中国でも紀元前より器や煉瓦、タイルなどに利用されています。現在でも、耐酸器として鍋、...
View Article素朴な疑問 212 轆轤作業は腰を痛めるのか1?。
「轆轤作業は腰を痛めるのか?」と問われれば、「痛め易い作業だ!」と言う事になります。 但しここで言う轆轤作業とは、手捻りで行う手回し轆轤を使った作業の事では有りません。 一般に水挽きと呼ばれる、電動轆轤などを使った作業の事です。 1) 腰を痛める主な原因。 極端な前屈での作業と、同じ姿勢で長時間作業する事が大きな原因です。特に轆轤挽きに不慣れ...
View Article素朴な疑問 213 轆轤作業は腰を痛めるのか2?。
3) 轆轤作業では、腰以外にも、手や腕、脚、肩、背中などの筋肉痛を訴える人もいます。 又、人によっては、轆轤作業で疲れを感じる人もいます。いずれも、慣れない作業で緊張し過ぎの 為と、余分な力が手足に入っている事、及び姿勢が悪い事も原因の一つです。 ① 電動轆轤には色々なタイプがありますが、一般的な機械では、右足で速度調整のペダルを踏み、...
View Article素朴な疑問 214 轆轤作業は腰を痛めるのか3?。
3) 轆轤作業では、腰以外にも、手や腕、脚、肩、背中などの筋肉痛を訴える人もいます。 又、人によっては、轆轤作業で疲れを感じる人もいます。いずれも、慣れない作業で緊張し過ぎの 為と、余分な力が手足に入っている事、及び姿勢が悪い事も原因の一つです。 ② 手と足を同時に使う事は、轆轤操作に慣れない方には、かなりの負担です。 )...
View Article質問 19 カオリンマット釉の改良 付いて。
HON様より以下の質問をお受けしましたので、当方の考えをお伝えします。 韓国カオリン(商品名)を多く含んだ釉薬を自作しました。それを焼成したところ釉が縮れて素地が かなり露出してしまいました。この釉薬は、元々は韓国カオリンではなくて朝鮮カオリン(陶芸. comから入手)を配合していて、問題なかったのですが、新たに調合するときに、これらの原料の 違いを気にせず切り替えてしまったのです。...
View Article素朴な疑問 216 轆轤を逆転して使う事はあるのか1?。
電動轆轤は、右(時計方向)回転でも左回転でも、好みの方向で使う事が出来ます。 多くの場合、右又は左回転のみで、全ての轆轤作業を行います。 左右の回転方向が異なれば、手や指の使い方、手指の置く位置が違いますので、必ずしも、両方を 覚える必要も有りません。但し、轆轤には左右回転の機能が付いています。それを活用する方法も ありますので、興味のある方は試して下さい。...
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