3) 轆轤作業では、腰以外にも、手や腕、脚、肩、背中などの筋肉痛を訴える人もいます。
又、人によっては、轆轤作業で疲れを感じる人もいます。いずれも、慣れない作業で緊張し過ぎの
為と、余分な力が手足に入っている事、及び姿勢が悪い事も原因の一つです。
② 手と足を同時に使う事は、轆轤操作に慣れない方には、かなりの負担です。
) 轆轤作業では、出来るだけ手で触れる粘土の回転スピードを、一定に保つ事が大切になり
ます。刻々スピードが変化する状態では、スピード変化に手や指が追従できず、作業も巧く
いきません。
) 手に触れる土のスピードを一定にするには、作品の直径が大きくなれば、轆轤の回転を
落とし、直径が小さければ回転を早くする事で、制御(コントロール)する事が出来ます。
回転速度は、轆轤の右側にあるペダルの踏み込む量によって変える事が出来ます。
即ち、足の爪先側を強く踏み込めば、早くなり逆に踵(かかと)側に力を入れれば、速度が
遅くなります。手や指の方に注意が向き過ぎると、足の方が疎かに成り易いです。
a) どんどんスピードが速くなる人と、逆にどんどん遅くなう人が多いです。
轆轤には適度のスピードが必要です。過不足は良い結果をもたらしません。
b) 一般にスピードが速くなると、怖いと感じる様です。その為回転が遅くなる人が多い
傾向にあります。姿勢が「前のめり」になり、爪先に力が入り過ぎ、どんどん回転が早く
なる人もいます。どんどん回転が早くなる人は、足に力が入り過ぎている傾向にあり、
後々、足の筋肉が痛く感じる場合もあります。
c) 大切な事は、早く成り過ぎた事や、遅く成り過ぎた事に自覚が無い場合です。
時には、無意識の内に、ペダルから足を離す人さえいます。手に触れるスピードですので、
慣れた方なら簡単に判断できるのですが、形作りの方に注意が向いていると、判断が鈍ります
③ 力を入れる処は力を入れ、力を抜く処は力を抜く。
轆轤作業は、力仕事と言われていました。現在では、電動轆轤が普及し、轆轤を自力で回転
させる事も無くなりましたので、以前ほど力が必要ではありませんが、手や指に掛かる力は
以前と何ら変わりはありません。勿論、轆轤に慣れた方は、力だけでなく、技っで勝負しますので
さほどの力を必要としないのも事実です。
) 力を入れる際には、しっかり腕や手、指を所定の位置に保持する必要があります。
位置を保持する為には、「ブレル」事が無い状態にする事です。左右の手や指は出来るだけ
連結します。勿論、深さの深い作品では、繋げる事は不可能に成りますが、繋がる状態に
なったら繋ぐべきです。
) 力が入り易い指の使い方があります。
無暗に力を入れれば良いと言う訳ではありません。変な方向に力が入り過ぎると、作品の形が
崩れます。又疲れる原因にもなります。
a) 体が伸びた(又は伸びきった)状態では、力が入りません。作品のどの位置で作業するのが
一番省エネになるかですが、右回転の場合には、時計の針で7~9時の位置です。
理想的には8時です。左手の肘が体に付けて固定し、腕の短い女性ですと太ももや膝(ひざ)
となり、男性の場合には、太ももか腹になります。
b) 面で押すより、点又は直線で押す事によって力が出ます。
初心者の方は、作品の周囲を面(手のひら)で押さえる傾向があります。回転している土を
面で押さえるのは、作品の振れや、回転スピードの恐怖から来ています。但し、面で抑えると
力が入らないだけでなく、土との摩擦も増える事になり、逆に振れの原因にもなります。
点や直線で押す事は押す範囲が狭くなりますので、指先に力が入り易くなります。
c) 直線とは、人差し指、中指、薬指の先端を揃えて使う事です。当然一番短い人差し指に揃える
為、中指と薬指は若干曲げる必要があります。この3本の指を粘土(回転体)に直角に当てて
使います。勿論、爪などは予め切っておく必要があります。又、指輪や腕時計などは外して
いなければなりません。
) 形作りの段階では、少しの力で十分です。
肉厚が薄くなった状態になったら形作りに入ります。肉厚が薄いですので、強い力は必要と
しません。少ない力で径が大きくなったり、小さくなったりする事ができます。
良く失敗するのは、作品に必要な力が加わった場合です。急に出っ張ったりするとその上の
土を保持できず、形が崩れる場合があります。一気に力を加えずに、数回に分けて力を加えた
方が無難です。
④ 集中力は長くは持続しません。
轆轤作業は、集中力を必要とする行為です。その為、短い時間で1個の作品を作り上げるのが
理想ですが、慣れない方はかなりの時間を要します。又、手捻りが他の人と雑談しながら作業が
出来るのに対し、一人で行う孤独な作業とも言えます。その為、疲れも大きいです。
初心者はなるたけ少しの休憩を取る為、椅子から立ち上がったり、付近を歩き回る事を薦めます。
最後に、轆轤は楽しいと感じる人も多いですが、直ぐには上達しないのも事実です。なるたけ気楽に
慣れる事で、長続きして貰いたいものです。
以上で「轆轤作業は腰を痛めるのか?」の話を終わります。
又、人によっては、轆轤作業で疲れを感じる人もいます。いずれも、慣れない作業で緊張し過ぎの
為と、余分な力が手足に入っている事、及び姿勢が悪い事も原因の一つです。
② 手と足を同時に使う事は、轆轤操作に慣れない方には、かなりの負担です。
) 轆轤作業では、出来るだけ手で触れる粘土の回転スピードを、一定に保つ事が大切になり
ます。刻々スピードが変化する状態では、スピード変化に手や指が追従できず、作業も巧く
いきません。
) 手に触れる土のスピードを一定にするには、作品の直径が大きくなれば、轆轤の回転を
落とし、直径が小さければ回転を早くする事で、制御(コントロール)する事が出来ます。
回転速度は、轆轤の右側にあるペダルの踏み込む量によって変える事が出来ます。
即ち、足の爪先側を強く踏み込めば、早くなり逆に踵(かかと)側に力を入れれば、速度が
遅くなります。手や指の方に注意が向き過ぎると、足の方が疎かに成り易いです。
a) どんどんスピードが速くなる人と、逆にどんどん遅くなう人が多いです。
轆轤には適度のスピードが必要です。過不足は良い結果をもたらしません。
b) 一般にスピードが速くなると、怖いと感じる様です。その為回転が遅くなる人が多い
傾向にあります。姿勢が「前のめり」になり、爪先に力が入り過ぎ、どんどん回転が早く
なる人もいます。どんどん回転が早くなる人は、足に力が入り過ぎている傾向にあり、
後々、足の筋肉が痛く感じる場合もあります。
c) 大切な事は、早く成り過ぎた事や、遅く成り過ぎた事に自覚が無い場合です。
時には、無意識の内に、ペダルから足を離す人さえいます。手に触れるスピードですので、
慣れた方なら簡単に判断できるのですが、形作りの方に注意が向いていると、判断が鈍ります
③ 力を入れる処は力を入れ、力を抜く処は力を抜く。
轆轤作業は、力仕事と言われていました。現在では、電動轆轤が普及し、轆轤を自力で回転
させる事も無くなりましたので、以前ほど力が必要ではありませんが、手や指に掛かる力は
以前と何ら変わりはありません。勿論、轆轤に慣れた方は、力だけでなく、技っで勝負しますので
さほどの力を必要としないのも事実です。
) 力を入れる際には、しっかり腕や手、指を所定の位置に保持する必要があります。
位置を保持する為には、「ブレル」事が無い状態にする事です。左右の手や指は出来るだけ
連結します。勿論、深さの深い作品では、繋げる事は不可能に成りますが、繋がる状態に
なったら繋ぐべきです。
) 力が入り易い指の使い方があります。
無暗に力を入れれば良いと言う訳ではありません。変な方向に力が入り過ぎると、作品の形が
崩れます。又疲れる原因にもなります。
a) 体が伸びた(又は伸びきった)状態では、力が入りません。作品のどの位置で作業するのが
一番省エネになるかですが、右回転の場合には、時計の針で7~9時の位置です。
理想的には8時です。左手の肘が体に付けて固定し、腕の短い女性ですと太ももや膝(ひざ)
となり、男性の場合には、太ももか腹になります。
b) 面で押すより、点又は直線で押す事によって力が出ます。
初心者の方は、作品の周囲を面(手のひら)で押さえる傾向があります。回転している土を
面で押さえるのは、作品の振れや、回転スピードの恐怖から来ています。但し、面で抑えると
力が入らないだけでなく、土との摩擦も増える事になり、逆に振れの原因にもなります。
点や直線で押す事は押す範囲が狭くなりますので、指先に力が入り易くなります。
c) 直線とは、人差し指、中指、薬指の先端を揃えて使う事です。当然一番短い人差し指に揃える
為、中指と薬指は若干曲げる必要があります。この3本の指を粘土(回転体)に直角に当てて
使います。勿論、爪などは予め切っておく必要があります。又、指輪や腕時計などは外して
いなければなりません。
) 形作りの段階では、少しの力で十分です。
肉厚が薄くなった状態になったら形作りに入ります。肉厚が薄いですので、強い力は必要と
しません。少ない力で径が大きくなったり、小さくなったりする事ができます。
良く失敗するのは、作品に必要な力が加わった場合です。急に出っ張ったりするとその上の
土を保持できず、形が崩れる場合があります。一気に力を加えずに、数回に分けて力を加えた
方が無難です。
④ 集中力は長くは持続しません。
轆轤作業は、集中力を必要とする行為です。その為、短い時間で1個の作品を作り上げるのが
理想ですが、慣れない方はかなりの時間を要します。又、手捻りが他の人と雑談しながら作業が
出来るのに対し、一人で行う孤独な作業とも言えます。その為、疲れも大きいです。
初心者はなるたけ少しの休憩を取る為、椅子から立ち上がったり、付近を歩き回る事を薦めます。
最後に、轆轤は楽しいと感じる人も多いですが、直ぐには上達しないのも事実です。なるたけ気楽に
慣れる事で、長続きして貰いたいものです。
以上で「轆轤作業は腰を痛めるのか?」の話を終わります。