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Channel: わ! かった陶芸 (明窓窯)
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素朴な疑問 168 大きな作品はなぜ難しいか3?

6) 持ち堪える事の出来る形状にする。  大きな作品ほど、全体のバランスが大切です。極端に背が高かったり、底の面積が狭い場合や、  更には、手捻りの作品に多いのですが、左右の形状と大きさ、重量が異なる場合などでは、バランス  が悪く、制作時や焼成時に窯の中で作品が倒れたり、崩れる恐れがあります。  ① 全体の重心が何処に有るかによって、置いた時の安定度が決ります。例え何かの調子で倒れ...

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素朴な疑問 169 大きな作品はなぜ難しいか4?

7) 大物の作品を作る際、「コテ類」を使う事です。  ① 陶芸に限らず、作品を作る際には、手や指は一番重宝な道具です。しかし手や指で土(素地)   が触れる範囲は極く狭いです。それ故、小さな作品では手や指のみで作品を作る事は、比較的   容易ですが、大きな作品では事情が少し異なります。   作品が大きく面積が広くなった場合、手や指だけでは、一度に押さえる(作業できる)範囲が...

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素朴な疑問 170 大きな作品はなぜ難しいか5?

8) 大物は乾燥に時間が掛かる。   素焼きをする場合や、焼き締め陶器であっても、焼成の為に窯に入れる際には、完全に乾燥して   いなければなりません。  ① 完全に乾燥する条件として、環境(部屋、置き場所、室温)、天候(季節、気温)、作品の   大きさ、表面積の割合(密閉度合)、そして作品の肉厚等が関係します。又、一塊の土から作った...

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素朴な疑問 171 大きな作品はなぜ難しいか6?

9) 大物の作品を窯詰めする時の注意。   作品が制作出来き乾燥や施釉がなされたら、次に焼成になります。当然、大きな作品が焼ける   窯が条件です。昔は大窯と言う共同窯を使っていましたので、大きな作品を数多く焼く事が可能   でしたが、近年は量産品を除き、個人窯が普通ですので、大きい窯を所持している方は比較的...

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素朴な疑問 172 大きな作品はなぜ難しいか7?

9) 大物の作品を窯詰めする時の注意。  ① 大物を窯に運ぶ時と窯詰め時の注意。  ② 焼成で必要な温度まで上昇させるには、窯に適量の作品が無ければなりません。   ) 大きな作品はどうしても、窯に隙間が出来易いです。(以上までが前回の話です)   ) 作品をどの位置に置くか。    b) 高さ方向に余裕がある場合。...

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素朴な疑問 173 大きな作品はなぜ難しいか8?

11) 分離して焼成してから組み立てる方法。   陶壁の様に巨大な焼き物は、分離して焼成します。その為、焼成後に組み立てる必要があります   焼き物は焼成する事で収縮し、場合によっては、変形が起こる事も多いです。その為組み合わ   せが「ピッタリ」するとは限りません。多くの陶壁は平面よりやや盛り上がった立体構造の   物が多いですので、「ピッタリ」合わなくても、それほど目立つ訳ではありません。...

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素朴な疑問 174 作品の名前の付け方とは1?

・ 青磁釉銅彩石榴文角皿(せいじゆ どうさい ざくろもん かくざら) ・ 白泥流し鉄絵壷(はくでいながし てつえ つぼ) ・ 糠白釉赤絵大皿(ぬかじろ あかえ おおざら) 以上 田村耕一氏の作品 ・ ザムザ氏の散歩 ・ 雲の記憶 ・ 金環蝕(きんかんしょく)         以上 八木一夫氏の作品 ・ 彩埏(さいえん)春日 花瓶 ・ 彩埏 鉄線 佳日 花瓶 ・ 彩埏 釉裏紅 桃果 透盂...

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質問15 マット釉の釉の剥がれとカオリンの焼 の関係

H O N 様より以下の質問をお受けましたので、私なりにお答えしたいと思います。  (便宜上質問を二つに分けて考えます。)   ◎ マット釉のカオリンの焼 1) 朝鮮カオリンを29%含む自作のマット釉で、本焼きすると釉が縮れて素地が露出します。   C M Cを5%足しても改善しないので、更にCMCを増やすか、もしくは朝鮮カオリンの何割かを...

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素朴な疑問 175 作品の名前の付け方とは2?

1) 名前の付け方。  ① 基本的な名前の付け方。   ) 産地: 作られた国(但し国内の場合は省きます)、窯場なども産地です。      (以上までが前回の話です。)   ) 様式、釉の種類、技法の種類。     焼き物の呼び名は基本的には自由です。但しその特徴を現す様な名前を付け、他とは区別     する必要があります。名前を並べる順序は特に決まりはありませんが、以下の順序で付ける...

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現代陶芸 260 俵萠子(五十の手習い)1

俵萠子(たわら もえこ): 昭和5年(1930年)12月7日 ~ 平成20年(2008年)11月27日  大阪府大阪市出身の社会評論家、エッセイスト、作家。大阪外国語大学フランス語学科卒業。  産経新聞記者を経て女性、家庭、教育などを中心にした社会評論家として、テレビに多く登場して  います。更に、小説家としても活躍し、日本初の準公選で、東京都中野区教育委員を歴任しています...

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現代陶芸 261 俵萠子(五十の手習い)2

陶芸は60、70代の年配者であっても、新たに始める事ができます。但し、電動轆轤では早い時期 (遅くても50代)から始めなければ、上達は期待できません。丁度自動車の運転免許の取得が若者に 有利な事と相通じます。 俵萠子(たわら もえこ): 昭和5年(1930年)12月7日 ~ 平成20年(2008年)11月27日  尚、本名は萠子と書きますが、ネット上等では萌子と表示される事が多いです。 1)...

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現代陶芸 262 俵萠子(五十の手習い)3

俵萠子(たわら もえこ): 昭和5年(1930年)12月7日 ~ 平成20年(2008年)11月27日 1) 陶芸に興味を持った切っ掛け。 2) 念願の弟子入り。(以上が前回までお話した事です。) 3) 各地の工房を訪問し、工房の作り方を研究する。  ① 最初は赤城の自宅の居間で、新聞紙を敷いて作品を作っていましたが、部屋が汚れる事が    問題となります。  ②...

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現代陶芸 263 池田満寿夫 1

池田満寿夫(いけだ ますお): 1934年(昭和9年)2月23日 ~1997年(平成9年)3月8日  画家、版画家、 挿絵画家、彫刻家、陶芸家、小説家、映画監督など多彩な分野で活躍した芸術家で  作家でもあります。尚、「エーゲ海に捧ぐ」で、第77回芥川賞(昭和52年/1977年上期)を受賞され  ています。 43歳4ヵ月での受賞です。...

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現代陶芸 264 池田満寿夫 2

池田満寿夫(いけだ ますお): 1934年(昭和9年)2月23日 ~1997年(平成9年)3月8日  旧満州、奉天市生まれ、長野県長野市で育ちます。長野県長野北高校卒。東京芸術大学への進学  を希望し上京しますが、3度の入試失敗します。その後、当時の前衛美術の先駆者の一人の瑛九  (えいきゅう、本名、杉田秀夫)が結成したデモクラート美術家協会に参加します。瑛九の助言を...

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素朴な疑問 176 粘土は不潔な物か?

陶芸で使用する粘土は、「不潔な物では?」と疑問に思った方もいると思います。 なぜなら、粘土を寝かせる事は推奨されている行為で、長年寝かせている作家達も多いからです。 土を寝かすとは、濡れた(湿った)状態の粘土を乾燥させない状態にして、長年放置し自然界にある 黴(かび)などの微生物を繁殖させる行為です。目的は自然に粘土に付いた黴や微生物が、発酵した...

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素朴な疑問 177 指に怪我をした状態で轆轤作業は可能か?

手足に怪我(けが)を負ったり、いぼ、魚の目、かぶれ等の皮膚病に掛かった場合、何らかの方法で 轆轤作業を続ける事は可能でしょうか? 当然、怪我の程度や皮膚病の状態によって、可能の場合と不可能の場合があります。 1) 指や腕を骨折すると、ほとんど轆轤作業は不可能になると思われます。   骨折すると、ギブスで固定され包帯でグルグル巻きに成りますので、指や腕を自由に使う事が...

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素朴な疑問 178 なぜ本の通りに出来ないのか1?

陶芸の技術書が数多く販売されています。単に作品紹介から、作り方まで指導する本もあります。 ある程度、陶芸をかじっていると、この様な書籍を購入し、本に載っている写真付きの作品と同じ 様な作品を作ってみたいと思っている方も多い事でしょう。又、各種の公募展の入選作品の写真や 個展のカタログや広告に載せられた写真を見て、同じ様な作品を作ってみたいと思っている方も...

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質問 16 素焼後の化粧土の調合に付いて。

「あっちゃん」 様より以下の質問を頂戴しました。   素焼後の化粧泥の作り方について 素焼き後の白化粧土の作り方ですが、白絵土:ロ‐セキ:蛙目粘土=3:1:1とありますが ローセキを木節粘土でも良いと見聞しましたが、その場合でも3:1:1で良いですか? 又、ローセキと木節粘土では結果どのように違ってきますか よろしくお願いします。 明窓窯より...

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素朴な疑問 179 なぜ本の通りに出来ないのか2?

陶芸に関する書籍には色々な種類があります。国宝の焼き物や、過去の有名人の作った作品の他、 各産地の特徴的な作品の紹介などは、ほとんどが写真入で紹介されています。当然この様な作品を 真似て作りたい方もいると思います。当然ですが、技術的に難しい思われる作品もあります。 但し、これらは作り方や釉のデータ等が載っている場合は少なく、ほとんどは技術の公開はなされて...

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素朴な疑問 180 なぜ電動轆轤では、直ぐに作品が壊れるのか1?

電動轆轤を使って、すばやく美しい形の作品を作りたいと思っている方も多いと思います。 電動轆轤は綺麗に早く作る道具ですが、何方でも必ず一度ならず、何回も失敗する物であり、何度も やり直す事で、徐々に技術が上達する物です。特に、轆轤挽き中に形を壊してしまう事が多いです。 電動轆轤は、「水挽き」とも呼ばれ、大量の水を使って成形する方法です。...

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