電動轆轤を使って、すばやく美しい形の作品を作りたいと思っている方も多いと思います。
電動轆轤は綺麗に早く作る道具ですが、何方でも必ず一度ならず、何回も失敗する物であり、何度も
やり直す事で、徐々に技術が上達する物です。特に、轆轤挽き中に形を壊してしまう事が多いです。
電動轆轤は、「水挽き」とも呼ばれ、大量の水を使って成形する方法です。
勿論、技術に長けた方は、少量の水で轆轤挽きできますが、慣れない方(特に初心者)は、水切れを
防ぎ、手指が滑る為にも、大量の水を使う事が必要です。
水挽き作業では、「あ!」と言う間に作品が変形し、崩れ去る事は稀ではありません。
勿論、その原因も色々有り、その結果が変形や土の切れ、崩れ等と成って現れます。
基本的には、繰り返し練習する事で、身を持って体験して覚えなければ成らないのですが、ここでは
一応、原因と対策を考えたいと思います。
1) 原因となる要素として、以下の事柄が挙げられます。
① 轆轤上に土が中心に無い場合。
② 土の肉厚に円周上又は上下方向に差がある場合。
③ 水不足で手が十分に滑らない事。
④ 土が水を吸い過ぎ、腰が無くなった為。
⑤ 上部の土の重みを支える事が出来ない形の為。
⑥ 手や指に入る力の過不足によるもの。
指や膝などの他、轆轤挽きする際の姿勢も影響します。
⑦ 轆轤の回転速度の早過ぎ、遅過ぎの為。
⑧ 作業中の不注意による為。その他、土と轆轤の密着度 などが挙げられます。
以上の事柄に付いて、順次お話したいと思います。
尚、今までも轆轤挽きに付いて何度も述べていますので、かなり重複する事が多いですので、
ご了承下さい。
2) 原因の詳細と対策。
① 轆轤上に土が中心に無い場合。
土が轆轤の中心に有る事が、轆轤挽きの基本です。(わざと、中心を「ズラス」技法もあり
ますが、一般的な方法ではありません。)
) 土が轆轤の中心にないと、土に掛かる遠心力は均一では無く、回転もスムーズではあり
ません。即ち、肉厚が偏り、肉厚の厚い部分には、薄い所より、遠心力が強く働きます。
その結果、土全体が、揺さ振られる事になります。振れた状態で、形作りに移行すると、
必ず形が崩れます。
) 肉厚に偏りがあると、土を上に伸ばす場合(筒上げ)にも、左右の指に掛かる力も均等
では無く、作業もし難くなります。更に、上にに伸びる土の高さも狂います。高さが狂った
場合には、弓や剣先(針)で、上部を水平に切る事で揃える事ができます。
) 土を中心に置く作業を、「土殺し」(センタ-出し)と呼びます。
少なく共3回以上、土を上下して行う事で、「土殺し」を終わらせます。「土殺し」の前段階
として、十分泥(ドベ、ヌタ)を出して、手や指が滑る状態にして置く必要があります。
「土殺し」が無事に行われたかは、確認する必要があります。確認方法は、左手(右回転の
場合)の掌で土を抱え込み、左手が止まった状態であれば、無事完了となります。
手が振れる様であれば、再度「土殺し」を行う必要があります。
この確認事項を省略すると、後で大きな代償を払う事になりますので、必ず実行する事です。
「土殺し」を早く完了する「コツ」は、最初に轆轤上に刻まれている円の、ほぼ中央に土を
置く事です。 尚、「土殺し」の方法に付いては省略します。
② 土の肉厚に円周上又は上下方向に差がある場合。
以下次回に続きます。
電動轆轤は綺麗に早く作る道具ですが、何方でも必ず一度ならず、何回も失敗する物であり、何度も
やり直す事で、徐々に技術が上達する物です。特に、轆轤挽き中に形を壊してしまう事が多いです。
電動轆轤は、「水挽き」とも呼ばれ、大量の水を使って成形する方法です。
勿論、技術に長けた方は、少量の水で轆轤挽きできますが、慣れない方(特に初心者)は、水切れを
防ぎ、手指が滑る為にも、大量の水を使う事が必要です。
水挽き作業では、「あ!」と言う間に作品が変形し、崩れ去る事は稀ではありません。
勿論、その原因も色々有り、その結果が変形や土の切れ、崩れ等と成って現れます。
基本的には、繰り返し練習する事で、身を持って体験して覚えなければ成らないのですが、ここでは
一応、原因と対策を考えたいと思います。
1) 原因となる要素として、以下の事柄が挙げられます。
① 轆轤上に土が中心に無い場合。
② 土の肉厚に円周上又は上下方向に差がある場合。
③ 水不足で手が十分に滑らない事。
④ 土が水を吸い過ぎ、腰が無くなった為。
⑤ 上部の土の重みを支える事が出来ない形の為。
⑥ 手や指に入る力の過不足によるもの。
指や膝などの他、轆轤挽きする際の姿勢も影響します。
⑦ 轆轤の回転速度の早過ぎ、遅過ぎの為。
⑧ 作業中の不注意による為。その他、土と轆轤の密着度 などが挙げられます。
以上の事柄に付いて、順次お話したいと思います。
尚、今までも轆轤挽きに付いて何度も述べていますので、かなり重複する事が多いですので、
ご了承下さい。
2) 原因の詳細と対策。
① 轆轤上に土が中心に無い場合。
土が轆轤の中心に有る事が、轆轤挽きの基本です。(わざと、中心を「ズラス」技法もあり
ますが、一般的な方法ではありません。)
) 土が轆轤の中心にないと、土に掛かる遠心力は均一では無く、回転もスムーズではあり
ません。即ち、肉厚が偏り、肉厚の厚い部分には、薄い所より、遠心力が強く働きます。
その結果、土全体が、揺さ振られる事になります。振れた状態で、形作りに移行すると、
必ず形が崩れます。
) 肉厚に偏りがあると、土を上に伸ばす場合(筒上げ)にも、左右の指に掛かる力も均等
では無く、作業もし難くなります。更に、上にに伸びる土の高さも狂います。高さが狂った
場合には、弓や剣先(針)で、上部を水平に切る事で揃える事ができます。
) 土を中心に置く作業を、「土殺し」(センタ-出し)と呼びます。
少なく共3回以上、土を上下して行う事で、「土殺し」を終わらせます。「土殺し」の前段階
として、十分泥(ドベ、ヌタ)を出して、手や指が滑る状態にして置く必要があります。
「土殺し」が無事に行われたかは、確認する必要があります。確認方法は、左手(右回転の
場合)の掌で土を抱え込み、左手が止まった状態であれば、無事完了となります。
手が振れる様であれば、再度「土殺し」を行う必要があります。
この確認事項を省略すると、後で大きな代償を払う事になりますので、必ず実行する事です。
「土殺し」を早く完了する「コツ」は、最初に轆轤上に刻まれている円の、ほぼ中央に土を
置く事です。 尚、「土殺し」の方法に付いては省略します。
② 土の肉厚に円周上又は上下方向に差がある場合。
以下次回に続きます。