Quantcast
Channel: わ! かった陶芸 (明窓窯)
Browsing all 836 articles
Browse latest View live

質問 38 筆に付いて

「うず」様より以下のご質問をお受けしましたので、当方の見解をお知らせします。   陶芸初心者なのですが、絵心がないのに絵付けに力を入れようとなぜか考えています。 それで筆を探しているのですが、どういったものを使用すればいいのかわかりません。 初心なのでいきなり絵付け用の高い筆を買わず、100均に売っている絵画用の筆や、...

View Article


続 電動ろくろ25(トラブル4、撚れとヘタリ1)

 ⅲ)土の撚(よ)れによるトラブル。   撚れは「ねじれる」現象です。一度撚れが発生すると、土にねじれた癖が付き、肉厚が   部分的に厚く成ったり、薄く成ったりし、形を造る際作業が難しくなります。   「ねじれ」にはそれなりの原因があります。   基本的には、土の壁の厚みと、上部の重量に関係する現象と、土と手指との摩擦の強さ   に由来します。   a) 肉厚による物...

View Article


続 電動ろくろ26(トラブル4、撚れとヘタリ2)

 ⅳ) 土の「ヘタリ」によるトラブル。   上の土の重量を持ちこたえる事ができず、形が崩れる事ことを「ヘタル」と言います。   又、「潰れる」と言う事もあります。   上の土の重量は、それを支える下の土の形状によって異なると共に、支える側の土の   肉厚や柔らかさ、支える角度にも関係します。「ヘタッタ」場合には、土を取り換え...

View Article

続 電動ろくろ27(トラブル5,糸切り)

轆轤上で作品を制作した時には、次に作品を作る為に、轆轤から作品を取り除く必要があり 糸切りが必要です。 数挽の際には、下の土と切り離す為に行い、一本挽の場合には作品の最下部に糸を入れ切り 離します。前者の場合には、轆轤を回転した状態で行う事が多く、後者の場合には轆轤を止め て行う事が多いです。轆轤を回転したまま糸を入れる際には、色々問題が発生します。 1) 糸を入れる場所を特定する。...

View Article

続 電動ろくろ28(トラブル5、切り取った作品が歪む)

轆轤上や亀板上から、切り取った作品は、手板や桟板に移動するか、亀板の上にある程度 乾燥する迄そのままにして置きます。手板や桟板に移動する際や移動後に作品が歪む事も 多いです。 1) 湯呑やご飯茶碗程度の大きさの作品は、人差し指と中指で作った「チョキ」を上向きに   して、高台脇を左右から挟んで取り上げます。取る時は若干手前側に倒す様にします。...

View Article


続 電動ろくろ29(トラブル7、底割れ)

底の広い作品では、底割れの現象が起こり易いです。 尚、底割れに関しては、以前にも取り上げましたので、記事が重複するかも知れませんが ご了承下さい。 轆轤挽した直後には現れませんが、乾燥と共に底の中央部分に「S」字状に現れる事が多いです 「S」は轆轤の回転に合わせて、土が回転している事を表します。 割れの長さは1~3cm程度が多く、単に底の内側のみに現れる場合と、完全に底を貫通し、...

View Article

続 電動ろくろ30(トラブル8、蓋物1)

焼き物では、急須を始め、湯呑茶碗や茶碗蒸し用の器、茶道の水指、重箱、更には骨壺など で、同じ素材の蓋の付いた物があります。(同じ素材の蓋を共蓋と言います)。 蓋物のトラブルとは、主に蓋と本体(器)がピッタリ重ね合わない状態です。 最悪の場合、蓋が出来ない場合すら珍しくありません。理想的には、どの位置でも蓋が出来る 事ですが、ある一か所のみでしか合わない事も多いです。蓋と本体の隙間が合わず、ガタガタ...

View Article

続 電動ろくろ31(トラブル8、蓋物2)

4) 蓋物のトラブル。  ① 器と蓋の寸法が合致しない。   良く起きるトラブルですので、注意が必要です。   不都合なのは、器と蓋の接合部(合わせ目)がピッタリ合わない事です。   蓋が大き過ぎ閉まらない事も多いです。但し蓋が小さくて隙間が大きくガタガタ   しても、使用上は問題に成りません。当然、この様に成らない様に、一個作りの   際には、現物合わせで隙間を調整する事になります。...

View Article


続 電動ろくろ32(トラブル9、削り作業1)

轆轤挽や手捻りした作品は、必ず削り作業が必要になります。 その目的は、余分な土が付いている為、作品が重くなる事を防ぐと共に、形を整え る役割もあります。 尚、作品の形を維持する為に、素地の柔らかい時は余分な土は絶対必要です。 その為極限まで余分な土を取り除いて作品を作る事は、ほとんど不可能です。 力を加えても変形しない程度に乾燥すれば、削れる様になります。乾燥が進み過ぎ...

View Article


続 電動ろくろ33(トラブル10、削り作業2)

4)削り作業での主なトラブルは、以下の事項です。  ① 作品を轆轤の中央に置けず、片削りに成ってしまう事。  ② 削り途中で作品が移動してしまう事。  ③ カンナ(又は掻ベラ)の刃が作品に食い込み傷を付けて仕舞う事です。  ④ その他 作品が轆轤とドベ受けの間に落ち、作品が壊れたり、傷付く事が   あります。  ⑤ カンナの刃と作品の角度が合わず、削りがスムーズに運ばない事。  ⑥...

View Article

続 電動ろくろ34(トラブル11削り作業3)

前回の続きです。 ② 削り途中で作品が移動してしまう事。  底削りの際作品が轆轤の中央より移動してしまう事は度々ありるトラブルです。  移動する要因として作品が轆轤面やシイタ(湿台)に密着せず、何らかの原因で移動して  しまう事です。  ⅰ) 作品が乾き過ぎると、柔らかい粘土の止め土が、作品を留める力が弱くなりなり、轆轤...

View Article

質問 39 鉛の毒性について

山岸様より以下のご質問を頂戴しましたので当方の見解を述べます。 はじめまして、記事を読みどうしても質問したくてコメント欄に書かせていただきました。 私は7年ほど前まで5年間、陶器と磁器に上絵付けなど施して作品を作っていました。 当時上絵の具の有鉛の意味さえ知らず、色が綺麗だからと色々マスクもせずに使っていました。 しかしある時からだんだんお腹を下すようになり、腹部に激痛が起きる日が増え、肺の苦し...

View Article

続 電動ろくろ35(楕円を作る)

轆轤では円形の物は得意ですが、それ以外の形は何らかの加工を加えない限り不可能 です。著名なのは、急須などは円形のパーツを組み合わせて作品に仕上げます。 楕円形の器を作りたい時は、幾つかの方法があります。 1)轆轤挽した後に、両側から板や湾曲した平面を押し当て楕円を作る。  比較的円形に近い楕円形の場合に向いています。  ① 最も簡単な方法です。底面に糸を入れなければ、上部のみが楕円となり、...

View Article


陶職人2 取説をお持ちの方にお願い

陶職人2 (みほち) 様より以下の相談をお受けしましたので、記載します。 陶職人Ⅱを15年ぶりくらいに出して素焼きをしようとしたら取説がありません。 メーカーもなしでした。どなたか取説をお持ちでしたらウェブに乗せていただ けると助かります。よろしくお願いいたします。   明窓窯より 上記取説をお持ちの方がおりましたら、当ブログのコメント欄に御一報下さい。 以上  

View Article

続 電動ろくろ36 (異形の作品を作る)

前回は楕円の作り方を紹介しましたが、それ以外に、真円でない作品を作る事が できます。但し轆轤挽した後、何らかの方法で、外から力を加え、変形させる方法を とるやり方です。 1)平皿を変形させる。  ① 花皿を作る。   平皿の縁を内側に立ち上げ、縁に高低差を設け、円周方向にも内外差を設け、   花びらの感じを出す方法です。   例えば、等間隔に五か所を立ち上げれば、梅の花の様になります。...

View Article


続 電動ろくろ37(風船、菅作り1)

電動轆轤の作品の中には、特殊な作り方も存在します。 例えば、風船の様に作品全体を粘土で包み込む作り方や、管(くだ又はかん)状の 作品を作る方法です。尚、これらの方法は以前に記載した記憶がありますので、 記事が重複するかも知れませんが、ご了承下さい。 1) 風船作り。  轆轤で作品を制作する時、口を広げます。特に食器等は口の無い物は使いものに...

View Article

続 電動ろくろ38(風船、管作り2)

前回の続きです。 ② 管作り。  ドーナツ状の形を造る方法です。即ち、円形で中空ので筒(管)を作ります。  このドーナツ型から、一部を切り裂いたり、穴を開ける等して、好みの作品に  仕上げます。普通の轆轤挽とは、若干異なる方法で行います。  管の直径や太さを自由に調整可能です。作り方は以下の通りです。  ⅰ) 手を使い土でドーナツ状の円を作ります。...

View Article


質問40 水簸の時間の目安

ゆき様より以下のご質問をお受けしましたので当方なりにお答えいたします。 初めまして、以前よりじっくり!記事を拝見しております。 今回念願かなって、自作の草木灰を作る機会に恵まれました!!しかし実際にやってみると、分からないことが3つあり、教えていただきたくコメント しました。1、水簸はどうしたらいいのでしょうか?     ・水は毎日取り換える?  ・何日間くらい行うべき?...

View Article

続 電動ろくろ39(上下逆さに作る)

轆轤で制作する際、一般には器の口を上部にして作ります。 但し、根本(底)が極端に狭い(小さい)場合で、上部が開いている時には、作品 自体が不安定になり、轆轤挽する事は困難です。その様な場合、上下を逆さにして 轆轤挽すれば、容易に制作可能です。但し、本焼きで焼成する場合は、上下正常な 状態ではやはり、作品が自立できず、焼く事は出来ません。その為何らかの方法を...

View Article

質問40 作品の反りの防止に付いて

西村屋様より以下のご質問をお受けしましたので、当方なりの見解をお知らせします。 作品の反りを防止するのは本当に難しいです。水盤を作ってみましたが、乾燥するとどうして も内側(上)に反ってしまいます。 先に平らに底面を作って乾燥させてからでも、ドベを丁寧につければ周囲の縁(高さ3㎝位) はくっつきますか? 明窓窯より...

View Article
Browsing all 836 articles
Browse latest View live