陶芸(焼き物)にとって窯は命とも言えます。
現在では、燃料や容積の違い等色々な窯が存在し、好みの出来合いが市販されています。
それを自分の工房などに持ち込み、作品を焼成するのは、極く普通に行われています。
自分の望む焼き物を焼く為に、数種類の窯を持つ人や、場合によっては、窯を改良したり、作り代
える事もあります。又、小さな電気窯であれば、移動可能ですが、一般には重量もかなりあり、
固定された物が多いです。
窯には色々な調整機能が付いています。この調整機能を活用する事で、多くの場合は対応できると
言われていますが、必ずしも調整のみでは旨く行かない場合は、上記の様に作り代える事になります
1) 窯の調整機能とは?。(どんな事が調整できるのか?)
窯に使われる燃料や電気によってその違いがあります。
① 燃料の量や電流を調節する機能。
) どの様な窯であっても、必ずついている機能です。温度の上昇に伴い、燃料の量や電気量
を徐々に増す必要があります。電気ならばスイッチの切り替えによります。燃料がプロパン
ガスの場合は、プロパンのガス圧を調整したり、バーナーの摘みを調整して、ガスの射出量を
増やしたりします。都市ガスであっても、ほぼ同じような調整装置があります。
但し、都市ガスはカロリーがプロパンより低い分、空気量は少なくなります。
ガスや電気では供給量を増せば、多くの場合、直ぐに反応し温度上昇に繋がります。
) 薪などを使う窯では、燃料を新たに投入します。薪の場合には、燃料(薪)を投入しても
直ぐに温度上昇には繋がりません。むしろ温度が下がる事が多いです。それは、くすぶり出す
してから、燃え上がるまで時間が掛かる事です。このくすぶる状態では還元焼成になります。
時間が経つに従い、薪が燃え出し、徐々に温度上昇に転じます。
) この機能は単に温度上昇させるのみでなく、酸化、還元焼成する時にも活躍します。
多くの場合、燃料を増やすと、最初は還元気味に成ります。その後、酸化に転じる事が多く
見られます。
② 燃料を使う窯では、よく燃焼させる為には、適量(又は最適)の空気の量が必要です。
) ガス窯の場合、自然燃焼と強制燃焼の方法があります。ガスを空気と一緒に窯に送り込む
事で、短時間に高温にする事ができます。この方法では、焼成時間が短く成るのは勿論ですが
燃料の消費も大幅に削減できる利点があります。空気はブロアーと呼ばれる送風機で行います
) 自然燃焼は、都市ガスや、常温で気化したプロパンガスを使います。即ち気化したガスの
圧をそのまま使いますので、冬場や夏場では気化する量が変化します。その為、ガス圧計が
取り付けられています。尚、自然燃焼では、強制燃焼に対し、釉の焼き上がりが軟らかいと
言われています。
) 空気の取り入れ口は、 色々な所に付けられています。
a) 薪窯であれば、薪の投入口近くや、ロストと呼ばれる「スノコ状態」の物が、燃焼部の
下部に設けられ、薪の下から空気が入る様になっています。
b) ガスバーナーの場合、ガスを射出する部分と、バーナーヘッドの高さの調整があります。
ガスの射出部には、ネジで回転させた円盤を移動させる事で隙間を調整しますし、バーナー
ヘッドは、バーナーの先端部にあり、炎が窯に送り込まれる部分です。窯の壁とヘッドの
隙間から空気が送り込まれます。隙間が広ければ、空気量は増す事に成ります。ヘットは
高温に成る為、陶磁器製の物が多く、ヘッドを回転させる事で、高さが調節される様に
なっています。
③ 酸化、還元用の調整。
以下次回に続きます。
現在では、燃料や容積の違い等色々な窯が存在し、好みの出来合いが市販されています。
それを自分の工房などに持ち込み、作品を焼成するのは、極く普通に行われています。
自分の望む焼き物を焼く為に、数種類の窯を持つ人や、場合によっては、窯を改良したり、作り代
える事もあります。又、小さな電気窯であれば、移動可能ですが、一般には重量もかなりあり、
固定された物が多いです。
窯には色々な調整機能が付いています。この調整機能を活用する事で、多くの場合は対応できると
言われていますが、必ずしも調整のみでは旨く行かない場合は、上記の様に作り代える事になります
1) 窯の調整機能とは?。(どんな事が調整できるのか?)
窯に使われる燃料や電気によってその違いがあります。
① 燃料の量や電流を調節する機能。
) どの様な窯であっても、必ずついている機能です。温度の上昇に伴い、燃料の量や電気量
を徐々に増す必要があります。電気ならばスイッチの切り替えによります。燃料がプロパン
ガスの場合は、プロパンのガス圧を調整したり、バーナーの摘みを調整して、ガスの射出量を
増やしたりします。都市ガスであっても、ほぼ同じような調整装置があります。
但し、都市ガスはカロリーがプロパンより低い分、空気量は少なくなります。
ガスや電気では供給量を増せば、多くの場合、直ぐに反応し温度上昇に繋がります。
) 薪などを使う窯では、燃料を新たに投入します。薪の場合には、燃料(薪)を投入しても
直ぐに温度上昇には繋がりません。むしろ温度が下がる事が多いです。それは、くすぶり出す
してから、燃え上がるまで時間が掛かる事です。このくすぶる状態では還元焼成になります。
時間が経つに従い、薪が燃え出し、徐々に温度上昇に転じます。
) この機能は単に温度上昇させるのみでなく、酸化、還元焼成する時にも活躍します。
多くの場合、燃料を増やすと、最初は還元気味に成ります。その後、酸化に転じる事が多く
見られます。
② 燃料を使う窯では、よく燃焼させる為には、適量(又は最適)の空気の量が必要です。
) ガス窯の場合、自然燃焼と強制燃焼の方法があります。ガスを空気と一緒に窯に送り込む
事で、短時間に高温にする事ができます。この方法では、焼成時間が短く成るのは勿論ですが
燃料の消費も大幅に削減できる利点があります。空気はブロアーと呼ばれる送風機で行います
) 自然燃焼は、都市ガスや、常温で気化したプロパンガスを使います。即ち気化したガスの
圧をそのまま使いますので、冬場や夏場では気化する量が変化します。その為、ガス圧計が
取り付けられています。尚、自然燃焼では、強制燃焼に対し、釉の焼き上がりが軟らかいと
言われています。
) 空気の取り入れ口は、 色々な所に付けられています。
a) 薪窯であれば、薪の投入口近くや、ロストと呼ばれる「スノコ状態」の物が、燃焼部の
下部に設けられ、薪の下から空気が入る様になっています。
b) ガスバーナーの場合、ガスを射出する部分と、バーナーヘッドの高さの調整があります。
ガスの射出部には、ネジで回転させた円盤を移動させる事で隙間を調整しますし、バーナー
ヘッドは、バーナーの先端部にあり、炎が窯に送り込まれる部分です。窯の壁とヘッドの
隙間から空気が送り込まれます。隙間が広ければ、空気量は増す事に成ります。ヘットは
高温に成る為、陶磁器製の物が多く、ヘッドを回転させる事で、高さが調節される様に
なっています。
③ 酸化、還元用の調整。
以下次回に続きます。