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Channel: わ! かった陶芸 (明窓窯)
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造る109(皿8、轆轤5(大皿2))

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1) 轆轤で大皿を作る。

  ? 轆轤で大皿を挽く。

   ?) 土の用意: 作品の大きさに合わせて、3〜5Kgの土を菊練し、一塊にして、空気を抜いて

     おきます。 慣れない方は大量の土を手で練るのに苦労される事と思いますが、必要な事

     ですのでしっかり練る事です。

     尚、土練機(又は真空土練機)で練った土をそのまま使う事もありますが、土に拠っては

     作品に切れが発生し易いと言う人もいます。実態は不明ですが、手で練る事を薦めます。

    ・ 大物を作る際には、硬目の土を使う事で、水挽きによる土の「ヘタリ」を出来るだけ遅くします

      但し土が硬い事は、力を必要とし轆轤挽きの経験の浅い人や、慣れない人には負担が

      大きいかも知れません。

   ?) 轆轤の上に亀板をセットする。

      大皿を轆轤挽きする際、底を大きく取った方がより安全に制作できます。

      即ち、縁の張り出す寸法(量)を短くし、「縁が垂れる事や振ら付き」を防ぎます。

      例え高台を狭くしたい皿でも、底を広く取り、底削りで小さな径の高台にした方が安全です。

      それ故、大きな亀板を用意する事です。亀板は轆轤の盤面に平行にセットし、「ガタ付き」が

      無い様にする事が重要です。亀板の上面はきつく絞った濡れたスポンジ(又は布)で拭き、

      土の張り付きを強くします。尚、四角い亀板が一般的ですが、円形の亀板があると、

      轆轤作業がやり易いです。

   ?) 轆轤の回転前の作業。

    a) 土を亀板の中央に載せ、拳固で土の中央を叩きながら、中央部を薄く円に成る様に

      伸ばします。中央部は出来るだけ凹凸が無い様にします。この際、手に水を着けない事。

      底の土を強く叩き締める事により、底割れを防ぎます。

      大皿の場合、作品の強度を持たせる為、作品全体の肉厚を厚目にする必要があります。

      当然、底の肉厚もいつもよりも厚くする必要があります。但し付け高台の方法もありますが、

      底が広い場合には、付け高台より、削り高台の方が後々作業が楽です。

      普通の高台の場合約1cm程度残しますが、大皿の場合2〜3cm程度残したいです。

      注: 亀板より作品を取り上げる場合、糸で切り離しますが、必ず亀板上に土が残ります。

         特に切り離す面積が広い程、残る量(厚み)は多くなります。これは糸が浮き上がる

         為に起こる現象ですので、糸で切り離す以上避けられません。それ故、底の肉厚を

         厚目に取る必要があります。

    b) 底の広さが重要です。底の内側の平面が広い場合とやや狭い場合があります。

      これは、皿の内側の形状(カーブ)に影響しますので、予めどの様な形の大皿にするかを

      考えておく必要があります。

      例えば、鉦鉢(どらばち)の様に平面が広く、縁が急激に立ち上がった形や、底の中心から

      緩やかなカーブで立ち上がった皿などでは、底の平面の広さが変わります。

    c) 土の中央は凹ませますが、周囲を両手の掌で押さえ、丸い土手の様に盛り上がらせます。

       周囲の土の肉厚も極端に厚い薄いが無い様にします。

       更に、土手の高さを揃える為、土手の頂点を手で軽く叩きます。

    ?) 轆轤を回転させる。

以下次回に続きます。


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