古来より、手捻りで人物や動物を模し大小の像が作られていました。我が国に於いても土偶や埴輪
などが作られていますが、我が国以外の地方(国々)でも同様な像が作られています。
多くは祭祀の際や、信仰の対象など、宗教的な目的で作られたと思われています。
現在最古の「やきもの」として、3万年以前に焼かれた供犠用の像も有るとの事で、焼成しない像は
それより遥か以前に存在していたと考えられています。但し、焼成していない像は、もろく壊れ易い
為、現在ほとんど見る事はできません。
又、現在でも粘土を片手で握り、目鼻を付けた「握り仏」を作っている方々もいます。
ほとんどの場合、現在では実用的というより、置物として使用されます。
1) 手捻りの技法の特徴。
粘土で手捻りするには、当然加工し易い土と、適度に乾燥した土が必要です。
① 簡単な用具は使いますが、ほとんどは自らの手で作る事ができます。
それ故、誰でも粘土遊びで、上手下手は別にして、動物などの像を作る事は可能です。
② 手捻りでは、微妙に形が歪む為、同じ形の物は出来ません。
③ 手捻りで行えるのは、粘土を引っ張る事、他の石や貝、木の葉等を押し付ける事、指や棒で
突く事や、引っ掻く事、更には、土を丸める事、土を叩く事、両手で捏ね回す事など色々な
技法があります。これらを複数使い、形や文様を着ける事が出来ます。
④ 彫塑は土を加えるながら形を作って行くのが一般的な方法です。
その為、土を簡単に接合し、強度的にも丈夫にする方法が必要です。
簡単な方法は、両方の粘土を圧着すれば十分ですが、乾燥の進んだ粘土の場合には、「ドベ」を
糊代わりにして接着します。その際、接合部分には「ザラツカセル」必要があります。
例えば、人物像の場合、身体を作り、頭部を載せ、手足を着けるという具合です。
⑤ 手捻りは仕上げが大切です。
手で作った状態では、肌が荒れていますし、顔などの細かい部分の表情も、表現されておらず、
表面に模様も着いていません。
) その像が何を表しているのかを見るには、全体像の他に、顔や手足、尻尾、角などの
特徴が必要です。
) 細かい部分は、主に削り取る事で表現されます。
現在では、鋭い刃物がありますので、少々乾燥した粘土でも、容易に切り取る事が出来ます
又、表面に線状の文様や溝を付けて、表面に文様を付ける事も可能です。
) 表面を研磨する。
滑らかな石で表面を撫ぜる事で、荒れた表面を滑らかにし、光沢を出す事もできます。
又表面を濡れた布や皮で拭く事で、綺麗に仕上げる事も出来ます。
2) 中空(空洞)の作品。
今まで述べてきた作品は、中心まで粘土で作る方法です。即ち無垢(むく)の作品です。
しかし、大きな像になると、重くなるし中心まで乾燥しない為、焼成までに長い時間が必要に
成ります。場合によっては破損します。そこで、中の土を取り除く中空の作品を作る必要が
あります。
① 一度無垢で作った作品を中空にする。
一般的には、若干乾燥させた作品を二分し、中の土を丸いカンナや、スプーンなどで掻き取り、
適度の肉厚にします。その後に張り合わせて、元の形に戻します。
② バランスに注意。(特に単独で立つ像)
無垢であった作品も中空にすると、バランスが崩れ不安定に成りますので、必ず確認する事です
バランスが崩れて自立できない場合には、何らかの補修が必要です。
③ 注意点は、中空であっても、どこか一箇所でも外に通ずる穴を開けておく必要があります。
これを怠ると、作品が窯の中で爆発し、粉々になってしまいます。
更に、出来るだけ全ての部分の肉厚を一定にする事です。
などが作られていますが、我が国以外の地方(国々)でも同様な像が作られています。
多くは祭祀の際や、信仰の対象など、宗教的な目的で作られたと思われています。
現在最古の「やきもの」として、3万年以前に焼かれた供犠用の像も有るとの事で、焼成しない像は
それより遥か以前に存在していたと考えられています。但し、焼成していない像は、もろく壊れ易い
為、現在ほとんど見る事はできません。
又、現在でも粘土を片手で握り、目鼻を付けた「握り仏」を作っている方々もいます。
ほとんどの場合、現在では実用的というより、置物として使用されます。
1) 手捻りの技法の特徴。
粘土で手捻りするには、当然加工し易い土と、適度に乾燥した土が必要です。
① 簡単な用具は使いますが、ほとんどは自らの手で作る事ができます。
それ故、誰でも粘土遊びで、上手下手は別にして、動物などの像を作る事は可能です。
② 手捻りでは、微妙に形が歪む為、同じ形の物は出来ません。
③ 手捻りで行えるのは、粘土を引っ張る事、他の石や貝、木の葉等を押し付ける事、指や棒で
突く事や、引っ掻く事、更には、土を丸める事、土を叩く事、両手で捏ね回す事など色々な
技法があります。これらを複数使い、形や文様を着ける事が出来ます。
④ 彫塑は土を加えるながら形を作って行くのが一般的な方法です。
その為、土を簡単に接合し、強度的にも丈夫にする方法が必要です。
簡単な方法は、両方の粘土を圧着すれば十分ですが、乾燥の進んだ粘土の場合には、「ドベ」を
糊代わりにして接着します。その際、接合部分には「ザラツカセル」必要があります。
例えば、人物像の場合、身体を作り、頭部を載せ、手足を着けるという具合です。
⑤ 手捻りは仕上げが大切です。
手で作った状態では、肌が荒れていますし、顔などの細かい部分の表情も、表現されておらず、
表面に模様も着いていません。
) その像が何を表しているのかを見るには、全体像の他に、顔や手足、尻尾、角などの
特徴が必要です。
) 細かい部分は、主に削り取る事で表現されます。
現在では、鋭い刃物がありますので、少々乾燥した粘土でも、容易に切り取る事が出来ます
又、表面に線状の文様や溝を付けて、表面に文様を付ける事も可能です。
) 表面を研磨する。
滑らかな石で表面を撫ぜる事で、荒れた表面を滑らかにし、光沢を出す事もできます。
又表面を濡れた布や皮で拭く事で、綺麗に仕上げる事も出来ます。
2) 中空(空洞)の作品。
今まで述べてきた作品は、中心まで粘土で作る方法です。即ち無垢(むく)の作品です。
しかし、大きな像になると、重くなるし中心まで乾燥しない為、焼成までに長い時間が必要に
成ります。場合によっては破損します。そこで、中の土を取り除く中空の作品を作る必要が
あります。
① 一度無垢で作った作品を中空にする。
一般的には、若干乾燥させた作品を二分し、中の土を丸いカンナや、スプーンなどで掻き取り、
適度の肉厚にします。その後に張り合わせて、元の形に戻します。
② バランスに注意。(特に単独で立つ像)
無垢であった作品も中空にすると、バランスが崩れ不安定に成りますので、必ず確認する事です
バランスが崩れて自立できない場合には、何らかの補修が必要です。
③ 注意点は、中空であっても、どこか一箇所でも外に通ずる穴を開けておく必要があります。
これを怠ると、作品が窯の中で爆発し、粉々になってしまいます。
更に、出来るだけ全ての部分の肉厚を一定にする事です。