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Channel: わ! かった陶芸 (明窓窯)
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電動轆轤(ろくろ)入門1 始めに

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陶芸を楽しむには、必ずしも電動轆轤を使う必要はありません。実際電動轆轤以外の方法で、作品を

作っている方は大勢います。手ひねり(捻り)による成形は、電動轆轤に無い温か味の有る個性的な

作品を作る事が出来るからです。

一方電動轆轤に魅力を感じる人が方も多く、現在も電動轆轤で作品を作っている人も多いです。

しかしながら、電動轆轤は中々上達しないのも事実で、完全に自分一人で成形出来るまでには、

長い修行期間を要し、必ず誰かに教えを請う必要があります。その為、この段階まで技術が到達する

方は多くて2〜3割程度で、厳しく見れば1割以下かも知れません。

多くの方は挫折か途中で止める事になります。勿論多くの方々は、プロの陶芸家を目指す訳では

ないで、完全にマスターする必要も無いともいえます。

・ 早く技術を習得する為に、自分の専用の轆轤を持ちたいと思っている方も多いです。

  技術が未熟な状態で、轆轤を購入しても轆轤は上達しません。多くの場合挫折する事が圧倒的に

  多いです。道具を揃えれば技術が早く習得できると思うのは早計で、良き指導者がいない場合

  宝の持ち腐れ状態になり易いです。基本事項を習えば轆轤が出来る訳ではありません。

  何処が悪いのかを指摘してくれる人がいないと、上達はおぼつかないです。

◎ 短い時間で電動轆轤はマスターする事は難しいですが、轆轤挽きし易い土や指の使い方、力の

  入れ方、力の配分の仕方、轆轤の回転スピードや、カンナでの削り方、用具の使い方等、その他

  諸々の事項に対し、或る程度の知識があれば、より早く、轆轤技術が習得できると思われます。

  それらの事を逐次述べ、何らかのお役に立つ様にしたいと思っています。

 ・ 尚、電動轆轤は近年発明されたもので、ここ数十年の歴史しかありませんが、轆轤技術自体は

   数百年の長い歴史があり、各地方の窯場では独自の方法や、個人でも独自の技法を駆使して、

   制作していますので、轆轤技術に対して全国的に統一した方法(技法)は存在しません。

   これから述べ様とする事も「私なりの方法」ですので、必ずしも参考に成らないかも知れ

   ません。
   
1) 現在轆轤と言えば、電動轆轤が中心に成っています。

  勿論、量産を目的とした「機械轆轤」や、使い勝手が良いと言われる「蹴轆轤」を使う人も

  いますが、プロ、アマを問わず圧倒的に電動轆轤が使われています。

  ? 電動轆轤の登場以前は、「手ろくろ」と「蹴ろくろ」が中心でしたが、重い轆轤盤を人力で

   回す為、重労働で女性は簡単に取り扱う事が出来ませんですた。

  ? 電動で回転させる為、轆轤を回す力は大幅に削減され、女性でも轆轤作業が出来る様に

    なります。

  ? 当然ですが、電動轆轤は、回転力をモーターで行うのであって、作品を作り上げる事は

    電動轆轤以前の轆轤と全く同じです。それ故轆轤技術には伝統的な方法が存在しています。

尚、轆轤技術に関しては当ブログで、今までも何度か取り上げていますので、説明が繰り返しとなる

可能性もありますが、なるべく異なる視点から述べる予定ですので、ご了承下さい。

以下次回に続きます。

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