素朴な疑問 246 釉薬同士に相性はあるのか3?
4) 二重掛けの方法と、タイミングに付いて。 三重、四重と釉を重ね塗りする方法もありますが、基本的には二重掛け程度で抑えておくのが 安全と思われます。勿論、一つの作品に3~6色程度の釉を使う事があります。その場合でも、 釉の重なる部分は出来るだけ二重程度ですせたいです。多重に重ねると釉剥げ等の弊害が増大 するからです。 ① 二重掛けの方法。...
View Article素朴な疑問 247 釉薬同士に相性はあるのか4?
4) 二重掛けの方法と、タイミングに付いて。 三重、四重と釉を重ね塗りする方法もありますが、基本的には二重掛け程度で抑えておくのが 安全と思われます。勿論、一つの作品に3~6色程度の釉を使う事があります。その場合でも、 釉の重なる部分は出来るだけ二重程度ですせたいです。多重に重ねると釉剥げ等の弊害が増大 するからです。 ① 二重掛けの方法。 以上までが前回のお話です。 ②...
View Article素朴な疑問 248 陶芸と健康被害に付いて1。
長く陶芸に携わる人の中には、陶芸作業を行う事で、健康を害する人もいます。勿論全ての人が 必ずしも当てはまる訳では無く、趣味で楽しむ程度の人であれば、ほとんど問題になりません。 被害の中でも直接人の生死に関係する、一酸化中毒や塩素中毒なども起こり、実際に命を落とした人 もいますので、健康被害について常々頭に入れて置く必要があります。...
View Article素朴な疑問 249 陶芸と健康被害に付いて2。
1) 陶芸作業に於ける健康被害。 ① 一般的な作業でも起こり易いのが、腱鞘炎(けんしょうえん)です。 以上までが前回の話です。 ② 轆轤作業で起きる健康被害に付いて。 ⅰ) 腰を痛め易い。 轆轤作業は腰を痛める事が多いです。又、すでに腰を痛めている方は、より悪化させない為の 注意が必要です。現在腰痛などの持病の無い方も、その姿勢によっては腰を痛める事にもなり...
View Article素朴な疑問 250 陶芸と健康被害に付いて3
1) 陶芸作業に於ける健康被害。 ① 一般的な作業でも起こり易いのが、腱鞘炎(けんしょうえん)です。 ② 轆轤作業で起きる健康被害に付いて。 ③ 轆轤作業で、手の指や足が攣る(つる)時があります。又、手指が固まり動きが鈍くなる場合 も起こります。 ④ 轆轤作業で長い時間座った状態でいると、尻が痛くなる場合があります。 以上までが前回の話です。 2) 釉に関する健康被害に付いて。...
View Article素朴な疑問 251 陶芸と健康被害に付いて4
4) その他の健康被害に付いて。 ① 怪我(けが)に付いて。 陶芸で怪我を負うことはさほど多くは有りません。刃物による切り傷や、棚板の掃除や作品の底 などにこびり付いた釉を取り除く際の異物が目に入る目の怪我、轆轤操作の際に発生する怪我、 その他よる怪我などがあります。 ⅰ) 刃物による怪我。 陶芸でも刃物を使います。多くの場合、手捻りや作品を細工をする時が多いのですが、轆轤...
View Article素朴な疑問 252 陶芸と健康被害に付いて5
4) その他の健康被害に付いて。 ① 怪我(けが)に付いて。以上までが前回のお話です。 ② 窯の爆発事故。 窯での爆発事故は、作品自体が爆発する場合と、ガス漏れなどで窯自体が爆発する場合が あります。前者の場合は主に素焼き時に起き、後者の場合は主にガス窯などで起こり易いです。 ⅰ) 作品自体が爆発する場合。...
View Article素朴な疑問 253 陶芸と健康被害に付いて6
4) その他の健康被害に付いて。 ① 怪我(けが)に付いて。 ② 窯の爆発事故。 窯での爆発事故は、作品自体が爆発する場合と、ガス漏れなどで窯自体が爆発する場合が あります。前者の場合は主に素焼き時に起き、後者の場合は主にガス窯などで起こり易いです。 ⅰ) 作品自体が爆発する場合。 (以上までが前回のお話です。) ⅱ) 窯及びその周辺が爆発する場合。...
View Article窯を築く 7 窯の設計 6
前回の記事から大分時間が過ぎてしまいましたが、話を再開したいと思います。 3) 窯の設計。 ① 窯の種類と構造と形を決める。 ⅰ) 窯の種類とは、電気、ガス、灯油、薪などの燃料(熱源)の違いです。 ⅱ) 燃料の差によって、窯の構造と形が変わります。 ② 窯の内寸を決める。(窯の容量、容積を決める) ⅰ) 棚板の大きさを決め、一段に何枚使うか(何枚敷)を決めます。 ⅱ)...
View Article窯を築く 8 窯の設計 7
今回取り上げているテーマは、ご自分で窯を築きたいと思われる方を対象とし、かなり特殊な場合か も知れません。何時の日にか興味を持ったら、参考にして下されば幸いです。 4) 窯を築く場所の条件。 陶芸の窯は、大きさによりますが、かなり重量のある物が多いです。数百k~数トンになる事も 稀ではありません。 電気窯以外は出来るだけ、屋外又は屋内の地面(一階)に設置する事が望ましいです。...
View Article窯を築く 9 施工1
7) 窯を作る作業 ① 窯の周囲を鉄骨で支える。 昔の窯では、耐火煉瓦や道具土のみで、窯が築かれている事が多いのですが、現在の窯では、 鉄骨や鉄板などで窯の周囲をしっかり押さえ込み、強度を持たせている構造になっています。 地震や不慮の爆発事故などで、窯自体が崩壊するのを防ぐ目的と、窯の底面を床から浮かせる為 鉄骨などを使い、窯底を持ち上げています。 ⅰ)...
View Article窯を築く 10 施工2
7) 窯を作る作業 ① 窯の周囲を鉄骨で支える。 (以上までが前回の話です。) ② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。 ここでは、主にガス、灯油窯に付いて述べます。薪窯に付いては、別の項で述べたいと思って います。 耐火レンガは窯の壁の厚みによって、一種類又は二種類のレンガを使います。 (軽量断熱など)煉瓦の大きさは、JIS規格により 230x115x65 mm と成っています。...
View Article質問 25 二度焼きに付いて。
「りぼん」様より、以下の質問をお受けしましたので、私なりの回答を致します。 現在、主に、転写での上絵付けをしております。透明釉の白磁器のすり傷に常に悩まされております。 再焼成で修正できるとのことで、是非、方法をお伺いしたくよろしくお願いいたします。 電気炉の焼成温度(当方の電気炉は1350度まで上がります)、焼成時間 ご多忙のところ、恐縮ですが是非ともご教授ください。よろしくお願いいたします。...
View Article窯を築く11 施工3
7) 窯を作る作業 ① 窯の周囲を鉄骨で支える。 ② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。 ⅰ) 窯の底から作りだします。 ⅱ) 煙道を作る。電気窯の場合は必要ではありません。但し還元を掛ける場合には、必要です。 (以上までが前回の話です。) ⅲ) 焚口(バーナー口)用の穴(孔)を開ける。 バーナーヘッドの外径よりやや大き目の穴を、窯底に貫通させます。勿論ヘッドの数だけ開ける...
View Article窯を築く12 施工4
7) 窯を作る作業 ② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。 ⅰ) 窯の底から作りだします。 ⅱ) 煙道を作る。電気窯の場合は必要ではありません。但し還元を掛ける場合には、必要です。 ⅲ) 焚口(バーナー口)用の穴(孔)を開ける。 ⅳ) 側面の壁を作る。 ⅴ) 煙道部から煙突に繋がる部分を作る。(以上が前回までの話です。) ⅵ) 天井部を作る。...
View Article窯を築く13 施工5
7) 窯を作る作業 ② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。 (以上が前回までの話です。) ③ 扉を作る。(ここでは薪を利用する窯は除きます。) 窯の本体が出来上がったら、次に扉を作る事になります。扉には上扉型と横扉型があります。 電気窯の場合は上扉型が多く、燃料を使う窯では、横扉型が多い様です。扉には、右開きと、...
View Article質問 25-1 二度焼きに付いて
「りぼん」様より、引き続き新たな質問をお受けしましたので、私なりの回答を致します。 尚 前回の質問は以下の通りでした。 ◎ 透明釉の白磁器のすり傷に常に悩まされております。 再焼成で修正できるとのことで、是非、方法をお伺いしたくよろしくお願いいたします。 電気炉の焼成温度(当方の電気炉は1350度まで上がります)、焼成時間...
View Article窯を築く14 施工6
7) 窯を作る作業 ② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。 ③ 扉を作る。(ここでは薪を利用する窯は除きます。) ⅰ) 扉を別の場所で作り、後で取り付ける方法が一般的です。(以上が前回までの話です。) ⅱ)扉を取り付ける。 別工程で制作した扉の場合には、窯に取り付ける作業が必要になります。窯本体の中で唯一の 可動部分となりますので、安定的に使用できる事が大切です。 a)...
View Article素朴な疑問 254 市販されている粘土類 1
陶芸材料店や各メーカーのカタログ等では、色々の種類の粘土類を見る事ができます。 場合によっては、焼き上がりのサンプルを、見る事が出来る場合もあります。 余りにも種類が多く、どの土を使ったら良いのか迷う事も多いと思われます。 値段も安い物から、かなり高額の物まであり(1kg、20kg単位で)、必ずしも高額な土が良い訳でも 有りません。...
View Article素朴な疑問 255 市販されている粘土類 2(粘土の成り立ち)
4) 粘土類は母岩と呼ばれる岩石が、風化して出来た物です。 岩石の出来方は色々ありますが、その化学成分は似たり寄ったりです。即ち、シリカ(珪酸)と アルミナ成分と少量の石灰やマグネシア、酸化鉄などの酸化金属類です。これらを造岩鉱物と呼び およそ数十種類存在しますが、粘土に適する鉱物は、珪酸、アルミナ、石灰等を多く含む物です。...
View Article