轆轤作業に興味のある人は、自前の電動轆轤を持つ事が、最大の関心事かも知れませんが、持った
からと言って、好きな時間に好きなだけ、作業できる訳ではありません。
多くの場合、時間があるのもかかわらず、中々作業に取り掛かれない物です。
前回お話した様に、自宅に電動轆轤を備え付けても、轆轤作業に取り掛かるには、それなりの準備が
必要に成る為、直ぐに取り掛かる訳にはいかず、その行為が喜びのはずの轆轤作業の楽しみを
減衰させる事に成ります。更に言えば、人間は「切羽詰まって」初めて物事に取り掛かると言う
傾向が見られ、何時でも出来ると言う考えから、中々「身が入らない」事も多いです。
3) 一人での轆轤作業は意外と大変です。
① 轆轤作業を行っている時には、大抵の方は他の事を考えずに、神経を集中していますので、
一人の事は苦に成らないはずです。
② 轆轤作業は苦になら無くても、それに付随する準備や後片付け(掃除など)は意外と面倒で、
どうしても翌日に回したくなります。仮に翌日再び轆轤作業を行いたいと思っても、前日の
後片付けを終われあせてから行う必要があります。
4) 轆轤作業が上手く行かない場合の対応に苦労するはずです。
① 轆轤作業を、誰の手助けや相談無く出来る為には、多くの経験が必要です。
多くの場合、経験不足の為途中で中断する事も珍しくありません。又、轆轤作業はその日の
気分によっても、好不調が現れます。不調は単に体調だけの問題だけでなく、粘土の状態や
作業場の環境によっても左右されます。
② 上手く行く時よりも、失敗する事が多いのが、轆轤作業です。特に轆轤作業に慣れていない方
は、その度に意欲が減退し勝ちです。仲間がいれば気分転換に他の作業をする事で、一時気を
紛らす事も可能ですが、一人の場合は、そこから中々抜け出せない事に成り勝ちです。
5) どの様な条件が整えられば、自前の轆轤を持つ事が可能か?
① 少なくとも、土練がマスターできている事。
即ち、土の中の空気を完全に追い出す事が出来る事と、粘土の硬さの調整が出来る事です。
土に硬い処と軟らかい部分が同居している状態では、轆轤は挽けません。又、空気が入って
いる場合でも、轆轤は上手に挽く事が出来ません。勿論、土練機があれば、ある程度硬さの
調整は可能ですが、自前の轆轤を持ったばかりの人には、贅沢品かも知れません。
② 土殺しが完全に出来ること。
土殺しは轆轤作業の基本的中の基本事項です。これを「おろそか」にすれば、まともなな
作品は出来ません。当然、土の量が増えれば、力も必要になりますし、轆轤挽きの姿勢も
定まっていなくては成りません。土の量は少なくても1Kg以上の粘土の塊を、土殺しが
出来なければ、大きな作品は出来ません。
③ 轆轤作業は手順を踏んで、作業を行いますので、頭で考えなくても、自然と体が動いて作業が
出来る事です。轆轤作業はある意味、時間との勝負ですので、じっくり考えている時間は
有りません。手順が十分身に付いている事が重要です。
④ 轆轤作業中には、色々なアクシデントが発生し易いです。それに対応できるだけの技量や知識
が必要になります。例えば、土の振れが発生した場合や、「よれ」が発生した場合、水を吸い
過ぎ土が「へたり」掛けた時などに、いかにすれば、元の体制に整える事が出来るかの技術や
知識などが必要です。
以上の様な事柄がマスター出来ていないと、轆轤も上手くなりませんし、いつも失敗を繰り返し、
次第に轆轤から遠のく結果になり、轆轤は宝の持ち腐れ状態に成り易いです。
手頃の値段の小型の電動轆轤もありますが、本格的に轆轤を憶えたいと思うなら、それなりに馬力
のある轆轤を購入したいです。但し、基本的事項などをマスターした後でも遅くは有りません。
からと言って、好きな時間に好きなだけ、作業できる訳ではありません。
多くの場合、時間があるのもかかわらず、中々作業に取り掛かれない物です。
前回お話した様に、自宅に電動轆轤を備え付けても、轆轤作業に取り掛かるには、それなりの準備が
必要に成る為、直ぐに取り掛かる訳にはいかず、その行為が喜びのはずの轆轤作業の楽しみを
減衰させる事に成ります。更に言えば、人間は「切羽詰まって」初めて物事に取り掛かると言う
傾向が見られ、何時でも出来ると言う考えから、中々「身が入らない」事も多いです。
3) 一人での轆轤作業は意外と大変です。
① 轆轤作業を行っている時には、大抵の方は他の事を考えずに、神経を集中していますので、
一人の事は苦に成らないはずです。
② 轆轤作業は苦になら無くても、それに付随する準備や後片付け(掃除など)は意外と面倒で、
どうしても翌日に回したくなります。仮に翌日再び轆轤作業を行いたいと思っても、前日の
後片付けを終われあせてから行う必要があります。
4) 轆轤作業が上手く行かない場合の対応に苦労するはずです。
① 轆轤作業を、誰の手助けや相談無く出来る為には、多くの経験が必要です。
多くの場合、経験不足の為途中で中断する事も珍しくありません。又、轆轤作業はその日の
気分によっても、好不調が現れます。不調は単に体調だけの問題だけでなく、粘土の状態や
作業場の環境によっても左右されます。
② 上手く行く時よりも、失敗する事が多いのが、轆轤作業です。特に轆轤作業に慣れていない方
は、その度に意欲が減退し勝ちです。仲間がいれば気分転換に他の作業をする事で、一時気を
紛らす事も可能ですが、一人の場合は、そこから中々抜け出せない事に成り勝ちです。
5) どの様な条件が整えられば、自前の轆轤を持つ事が可能か?
① 少なくとも、土練がマスターできている事。
即ち、土の中の空気を完全に追い出す事が出来る事と、粘土の硬さの調整が出来る事です。
土に硬い処と軟らかい部分が同居している状態では、轆轤は挽けません。又、空気が入って
いる場合でも、轆轤は上手に挽く事が出来ません。勿論、土練機があれば、ある程度硬さの
調整は可能ですが、自前の轆轤を持ったばかりの人には、贅沢品かも知れません。
② 土殺しが完全に出来ること。
土殺しは轆轤作業の基本的中の基本事項です。これを「おろそか」にすれば、まともなな
作品は出来ません。当然、土の量が増えれば、力も必要になりますし、轆轤挽きの姿勢も
定まっていなくては成りません。土の量は少なくても1Kg以上の粘土の塊を、土殺しが
出来なければ、大きな作品は出来ません。
③ 轆轤作業は手順を踏んで、作業を行いますので、頭で考えなくても、自然と体が動いて作業が
出来る事です。轆轤作業はある意味、時間との勝負ですので、じっくり考えている時間は
有りません。手順が十分身に付いている事が重要です。
④ 轆轤作業中には、色々なアクシデントが発生し易いです。それに対応できるだけの技量や知識
が必要になります。例えば、土の振れが発生した場合や、「よれ」が発生した場合、水を吸い
過ぎ土が「へたり」掛けた時などに、いかにすれば、元の体制に整える事が出来るかの技術や
知識などが必要です。
以上の様な事柄がマスター出来ていないと、轆轤も上手くなりませんし、いつも失敗を繰り返し、
次第に轆轤から遠のく結果になり、轆轤は宝の持ち腐れ状態に成り易いです。
手頃の値段の小型の電動轆轤もありますが、本格的に轆轤を憶えたいと思うなら、それなりに馬力
のある轆轤を購入したいです。但し、基本的事項などをマスターした後でも遅くは有りません。